がん看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣がん看護 | 435名 | 90%以上 | ★★★★★ |

がん看護専門看護師は11種類がある専門看護師のうち、もっとも早く創設された資格です。がんになった患者の苦痛を取り除くことについて専門知識を持ち、対処にあたるのが役割とされています。
がんは我が国の死亡原因のトップ3に入り、毎年たくさんの人ががんで亡くなっています。がんは以前ほど必ずしも死に至るような怖い病気ではなくなってきてはいるものの、痛みなどの苦痛を伴う病気であることに変わりはありません。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
治療過程においてもがん治療として行われる頻度が高い抗がん剤治療、放射線治療などは、患者にとって大変厳しいものとなっています。がん看護専門看護師は卓越した知識を持ってこれらの苦痛に苦しむ患者を看護することを役割としており、当然、相応の難易度となっています。
がん看護専門看護師に求められる看護師スキル

がんは生命を失うことに直結する、とても恐ろしい病気です。最近は医学の進歩により初期の段階で発見できれば治る病気であるともされていますが、それでもがん宣告を受けた患者は精神的に大きなダメージを受けます。
闘病も辛いものとなり、末期ともなるとさらにがんとの闘いは壮絶なものとなります。絶えず襲っている痛みなどの身体的苦痛に耐え、死への恐怖とも対峙しなければなりません。がん看護専門看護師はこのような苦しい状況にある患者と向き合い、闘病をしっかりと支える存在となる必要があります。
求められる看護師スキルには患者の苦痛を理解し、寄り添う能力ということになります。また目をそらさずに現実を直視できる、強い精神力を持つことも大切です。
がん看護専門看護師の活躍できる職場

がんの治療薬を開発できたらノーベル賞間違いなし、と言われるほど、世界中の人が画期的な治療薬が開発されることや、治療法が確立されることを待ち望んでいます。
それだけがんに苦しむ人は世界中にたくさん存在していることになり、わが国でもがんは「国民病」とさえ言われるほど多くの患者を抱える病気になっています。がん看護専門看護師は専門看護師の分野のなかでも認定年月日は1995年11月、最初の資格取得者誕生は1996年6月と、もっとも早くにできた資格です。
資格取得者数も他のものと比較して多く、あらゆる医療機関で活躍することができます。とくにがん医療に力を入れているような病院等が、専門知識や能力を発揮し、活躍できる職場だということができます。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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