在宅看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣在宅看護 | 6名 | 94%以上 |
★★★★★ |

在宅看護専門看護師は特定月日が2012年5月、認定開始年月が2012年11月と、11種類の分野がある専門看護師のなかでも、もっとも新しいものとなっています。
病院などに入院するのではなく家にいながら療養生活を送る患者に対して、質の高い看護を提供する役割を担っています。
専門看護師の資格を取得するためには看護系大学院修士課程を修了後、専門の教育機関での学習で必要単位数を取得し、さらに実務研修を行ったのちに認定審査を通過することが必要です。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
専門看護師の合格率は94%程度と高いものとなっていますが、それまでの過程が難易度の高いものとなっているため、資格取得には相当の覚悟で臨むことが必要とされています。
在宅看護専門看護師に求められる看護師スキル

在宅看護専門看護師は、自宅等で療養生活を送る患者に対して、質の高い看護を提供することを使命としています。
専門的知識と高い技術を持って患者に接し、より良い療養生活が送れるように努め、回復に貢献します。在宅での看護ということで、病院などの医療機関で実施する看護とは違う点が、たくさんあります。
起こり得るすべてのことに対処できるような、オールマイティな能力が、在宅看護専門看護師に求められる看護師スキルということになります。また在宅で医療を受けている患者は、訪問リハビリテーションなどを受けている場合もあります。こういった場合にはそれらの医療スタッフと連絡を密にするといった、細やかな配慮も必要とされている看護師です。
在宅看護専門看護師の活躍できる職場

在宅看護専門看護師が活躍できる職場としては、訪問看護ステーションが真っ先にあげられます。訪問看護ステーションは医療ケアを必要としている在宅療養者の住んでいるところへ看護師を向かわせ、必要な看護ケアを行う事業所のことをいいます。
看護師は在宅療養者に対して血圧や体温、呼吸、脈拍といった生体反応の測定や、引き起こされている症状の観察を行います。また、カテーテル類の管理、服薬指導・管理、床ずれなどの処置、医療機器の管理といった医療的な処置・管理を医師の指導のもとに実施します。
そのほか栄養状態のチェックや食事・排せつのケアといった日常生活の看護も行い、在宅看護専門看護師は在宅看護のスペシャリストとしての活躍が期待されます。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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