地域看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣地域看護 | 26名 | 90%以上 |
★★★★★ |

高齢化や診療報酬精度の改定により治療の場は病棟から外来へと移行していることから、在宅医療の必要性は非常に高まっています。
地域看護専門看護師は、このような在宅看護や学校保健、産業保険などその地域において必要とされる看護のスペシャリストであり、地域や行政との連携を図りながらそのような高度な看護技術を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献するという役割を担います。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
地域看護専門看護師の試験では、書類審査において合計420点、筆記試験において200満点中140点以上をとらなければなりませんが、その合格率は90%と高い記録を維持しています。但しこれは厳しい教育プログラムをパスして晴れて受験資格を得た看護師による数値であるため、実際に受験資格を得るまでの難易度は高いものと考えておいた方が良いでしょう。
地域看護専門看護師に求められる看護師スキル

地域看護専門看護師は専門的知識をもってその業務にあたる、専門看護師のうちのひとつです。
最近はお年寄り、あるいは長期にわたって療養生活を続けている人など、病院をはじめとする医療機関に入院させたままにするのではなく、自宅で訪問看護を受けながら療養させるというケースが多くなってきています。
地域看護専門看護師はこのような地域での医療を望む患者や家族と、医療機関や介護事業者、ケアマネージャー、ヘルパー、ボランティアなどとの橋渡し役となる仕事を担当します。多くの人と連絡を取り合ったり、いろいろな打ち合わせを行ったりする必要があり、求められる看護師スキルには調整能力が第一に挙げられます。またこれらの多くの人をまとめあげるだけの、人望も必要になります。
地域看護専門看護師の活躍できる職場

地域看護専門看護師は地域に密着する医療のスペシャリストとして働く看護師です。現在はまだあまり人数はいないものの、今後の社会においてはますます必要とされる存在となることが予想されています。
地域看護専門看護師は在宅療養をする患者にかかわる、たくさんの人と連絡を取り合い、調整役となる仕事です。主となる業務は日中に行うことがほとんどです。そのため夜勤などはあまりなく、給与の面で夜勤手当や時間外手当、休日出勤手当などの支給を受ける看護師と差がついてしまうことがあります。
しかし、地域看護専門看護師は専門知識を持ち、在宅療養にはげむ患者を支える大切な仕事を受け持つ看護師です。しっかりとした理解を持ち、給与面をはじめとする待遇、評価を行ってくれるところが、活躍できる職場になります。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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