家族支援専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣家族支援 | 21名 | 90%以上 | ★★★★★ |

家族支援専門看護師は11種類がある専門看護師の分野のなかでも、患者ではなく家族を支援するという珍しい分野の専門看護師です。
病気に苦しむこととなるのはもちろん患者ですが、その患者と同じように家族も苦しみます。
病気が深刻であればあるほど、また患者に与えられる苦痛が激しければ激しいほど、家族も相当のダメージを受けることになります。家族支援専門看護師はこのような家族のケアを行い、患者の回復を促進する役割をします。患者と家族、両方に対してきめの細かいケアを実施し、患者の回復に対する意欲を向上させます。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
何らかの公的支援が受けられるかどうかなどについてのアドバイスを行うことも必要となるため、患者の持つ病気に対する社会的支援制度についての知識も大切で、相当の難易度となっています。
家族支援専門看護師に求められる看護師スキル

家族支援専門看護師には、患者の家族の健康を幅広く見守る能力、そして健康上で何か異変があればすぐに対処できる判断力が求められます。
患者の健康状態についてはカルテなどで記録として残されているため、それを確認することによって病状の変化などを把握することができます。
しかし、患者家族については何の記録も残されていないため、普段の状態を記憶しておき、変わった点があった場合には気づくことができる注意力が必要になります。
また、家族支援専門看護師に求められる看護師スキルには、患者一人に対して複数人が存在する家族について、ていねいに、誠実に対応する能力も挙げることができます。きめ細やかな気遣いができることが、家族支援専門看護師には必要です。
家族支援専門看護師の活躍できる職場

家族支援専門看護師は患者の疾患が重篤であったり、療養期間が長期に渡ったりした場合に、強く求められます。患者が常に死の危険にさらされていたり、重体に陥ることがたびたびあったりする場合、患者の家族の負担は、それだけ大きなものとなります。
病気による症状がそれほど深刻ではなくても、療養期間が長きにわたる場合においても、家族にはいろいろな負担がかかることになり、大変です。このような患者を抱える医療機関においては家族支援の必要性も増しており、家族支援専門看護師の存在がとても大きな意味をもつものとなります。
また、患者の家族も地域の一員であり地域医療の対象となることから、地域医療に注力している医療機関も家族支援専門看護師が活躍できる職場になります。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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