感染症看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣感染症看護 | 22名 | 90%以上 |
★★★★★ |

感染症看護専門看護師は、今後、活躍する機会が飛躍的に増えることが予想される資格です。
感染症は初期の段階で封じ込めることが非常に大切で、この封じ込めを行うことができるか、できないかによって、その後の対応が全く違うものになります。それだけにしっかりとした専門知識を持った看護師が感染者の看護にあたることが求められ、感染症看護専門看護師の存在は我が国に新たな感染症が入ってきた場合に非常に大きなものとなることが容易に想像できます。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
感染症看護専門看護師は不運にも感染症に感染してしまった人の看護に専門知識をもってあたるというだけでなく、感染症の新たな感染者が出るのを未然に防ぐ、という役割をもっています。それだけに豊富な知識が必要になり、難易度も高くなっています。
感染症看護専門看護師に求められる看護師スキル

感染症看護専門看護師は11種類がある専門看護師の中でも、幅広い知識が求められる専門看護師になります。感染症は種類が多くあり、その原因も細菌やウイルス、寄生虫などさまざまで、また二次感染を引き起こすものなどもあり、これらの感染症に感染した患者の看護にあたるためには正確な知識を持ち、適切に対処しながら手当等を行うことが必要となるからです。
また、看護師には患者や家族の心のケアを行うことも求められますが、感染症看護専門看護師にはとくにその要素が求められます。感染症に感染した患者は二次感染を防ぐため、他人との接触が厳しく制限されることがほとんどです。
そのため感染症に感染した患者は孤独感に苦しめられることが多く、適切なメンタルケアを行えることも感染症看護専門看護師に求められる看護師スキルになります。
感染症看護専門看護師の活躍できる職場

感染症看護専門看護師は日本看護協会の理事会において特定が議決されたのは2006年7月、はじめて専門看護師が認定されたのは2006年11月となっており、11種類がある専門看護師の分野では3番目に新しいものとなっています。
施設や地域において感染症に集団で感染するのを防ぐといった施策に取り組み、地域医療とも密接に関連した業務を行います。このため感染症看護専門看護師が活躍できる職場としては、その地域に合った医療を行う医療機関等であるということになります。
また、感染症看護専門看護師は実際に感染症に感染した患者を看護するという仕事も行います。このため感染症患者を受け入れるための特別な窓口を設けている医療機関等でも、そのスキルを十分に発揮することが可能です。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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