慢性疾患看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣慢性疾患看護 | 84名 | 90%以上 |
★★★★★ |

慢性疾患はリウマチや糖尿病など、完治を目指すのではなく、上手に付き合っていくことが大切になる病気です。
治す、という目標を持つことができず、また療養期間も長期になることがほとんどであるため、慢性疾患の患者にとって闘病生活は相当のストレスとなります。入退院を繰り返すケースもあり生活のペースも乱れやすく、生活習慣病が原因であるがゆえに治療に対しての難しさもあります。慢性疾患看護専門看護師は患者の苦しい心情に寄り添い、ともに病気と戦っていくことを役割としています。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
資格を取得するためには看護系大学院修士課程で学んだあとに専門の教育機関で教育を受け、さらに認定審査にパスすることが必要で、難易度も相当のものとなっています。
慢性疾患看護専門看護師に求められる看護師スキル

結核やリウマチ、糖尿病、心臓病といった慢性疾患は急性疾患とは異なり、自覚症状を感じないぐらい穏やかに発症する病気です。また進行のスピードも比較的ゆるやかであることが多く、発病後の経過観察には相当の熟練度が求められます。慢性疾患は生活習慣病が原因となって発症する場合も多く、生活習慣を改善することも治療の一環として必要となることがあります。
長い期間身についてきた生活習慣を変えることは大変に難しく、看護師も相当の根気を持って、患者とともに向き合っていくことが必要になります。このため粘り強さや我慢強さをもって看護にあたることができる能力も、慢性疾患看護専門看護師に求められる看護師スキルだということができます。
慢性疾患看護専門看護師の活躍できる職場

慢性疾患は急性疾患とは全く異なる性質の病気です。急性疾患は病状の変化スピードが比較的に早く、そのつどそのつどで正確に判断し、処置を行うことが求められます。慢性疾患はこれとは対照的にゆるやかに病状が進行していきます。
注意深く観察し、患者から症状として発せられているサインを見落とさないようにする必要があります。慢性疾患看護専門看護師がその能力を発揮し、活躍できる職場は、やはり慢性疾患患者に対して広く門戸を開き、受け入れ態勢を整えている医療機関だということができます。
また、生活習慣病が慢性疾患の原因にも多くなるため、生活習慣病患者に対する医療を行うような医療機関・施設でも活躍することが期待されています。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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