母性看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣母性看護 | 44名 | 90%以上 |
★★★★★ |

母性看護専門看護師は、妊娠、出産といったことを対して専門的なケアを行うことを役割とする看護師のことを言います。
看護というよりもどちらかというと予防的なこと、精神的な支えとなることを目的に創設された資格だということができます。
女性にとって妊娠、出産は人生の一大事です。女性が生涯において経験する出産回数は平均1.8回となっており、この数値によると一人の女性は1回、ないしは2回しか出産を経験しないこととなっています。母性看護専門看護師は人生において数少ない経験をする女性に寄り添い、不安や心情を理解し、支えることが役割として求められます。女性の細やかな心理を把握することが重要となり、相当の難易度のものとなっています。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
母性看護専門看護師に求められる看護師スキル

母性看護専門看護師は女性の妊娠、出産といった生殖活動について取り扱うことを仕事とします。とてもデリケートで、プライベートな問題なため、慎重に対応することが必要になり、神経を使う仕事となります。
女性が何でも相談できるような人柄であることが求められ、また安心感を与えるようなふるまいであることも必要です。近年は高齢出産となる場合も多くなっており、このような場合は出産に対するリスクも高くなり、妊婦の不安も増すことになります。
母性看護専門看護師に求められる看護師スキルには、こういった高齢出産の場合に高まるリスクや不安に上手に対応する能力も上げることができます。また婦人病や不妊についての知識も求められるようになってきています。
母性看護専門看護師の活躍できる職場

母性看護専門看護師は妊娠や出産についての身体的な問題、あるいは精神的な問題を抱える女性に、専門的な知識で対応することを使命としている看護師です。
産科や婦人科について幅広く受け入れ態勢を整えていたり、あるいは不妊症治療外来をはじめとする生殖活動についての専門的窓口を設けていたりするような医療機関において、活躍することが期待されます。また母性看護専門看護師は出産が無事に終わり、子育てを開始したお母さん方に対するケアも行います。
出産後の女性は体調を崩しやすいうえに子育てという大きな仕事が負担となってのしかかってきます。そのため市町村などの行政が設置している子育て支援窓口なども、活躍できる職場となりえます。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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