老人看護専門看護師になるには

専門看護師 | 資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
‣老人看護 | 55名 | 90%以上 |
★★★★★ |

老人看護専門看護師は高齢者に対する看護を、スペシャリストとして行うことを役割としています。我が国は他の国と比較して高齢化が進んでいることから、高齢者人数が多くなっています。
当然、病気になる高齢者も多く、医療を必要としている人はたくさんいます。また、加齢によって病気になる割合も増え、さらには痴呆症などを発症する高齢者の存在も大きくなっています。多くの高齢者が何らかの形で看護を必要としており、今後もその傾向は続くものとされています。

「資格取得の条件」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
- 専門看護分野の実務研修を受けていること
- 看護系大学院修士課程修了者であること(約2年間)
- 専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること(約6ヶ月)
高齢者看護には高齢者ならではの疾病などを理解する必要があり、また加齢に伴う身体的変化などについても専門的に学ぶ必要があります。このため、資格取得は相当の難易度とされています。
老人看護専門看護師に求められる看護師スキル

老人看護専門看護師が専門的に看護を担当する相手は、高齢者ということになります。高齢者は人生の先輩であり、多くのことを経験してきています。
そのためたとえ相手が病人であっても敬意をもって接する必要があり、場合によっては話し方などにも気を使う必要があります。しかしながら必要な看護ケアは、しっかりと行わなければ患者の状態を悪化させることになります。
また、高齢者の身体的特徴なども理解したうえで、そのときそのときにあった方法へと、看護手法を変える必要もあります。
老人看護専門看護師には高齢者に対する敬意や加齢に伴う身体的変化や高齢者特有の疾患に対する専門知識を持ちつつ、臨機応変に対応することが看護師スキルとして求められることになります。
老人看護専門看護師の活躍できる職場

老人看護専門看護師が活躍できる職場は、幅広いものとなっています。第一に挙げることができるのは、地域に密着した医療を提供している病院などの医療機関です。このような医療機関にはその地域に住む住民のほとんどが受診のために訪れます。
当然にその地域に住む高齢者も受診に訪れるため、老人看護専門看護師として活躍することが期待されます。
また、老人保健施設や特養老人ホーム、グループホーム、訪問看護ステーションなどでも老人看護専門看護師は、学んだ専門知識や技術、理論などを存分に発揮することができます。高齢者に対する看護は、介護とも密接に関連しています。そのため介護施設などでも老人看護専門看護師を配置しているケースがあり、そのような職場でも活躍することができます。

■専門看護師資格の取得にかかる費用
専門看護師の資格取得にかかる費用一覧です。以下は学費のみなので、取得までの生活費などは入っていません。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。その上、その際の生活費なども捻出する必要があり、200万円とも言われています。専門看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院がありますので、資格取得を考えたときに利用する方法がベストです。

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