ケアカウンセラーへ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★☆☆☆☆
主催:ケア・カウンセリング協会
審査料等:8,000円/年
受験期間:随時
保有者数:25,000人以上
合格率等:-
リエゾンナース(精神看護分野の専門看護師)よりも取得のハードルが低く、東日本大震災の被災地で働くナースに対するケアリングなどの心理援助プログラムを通じ、ケアカウンセラーの資格が大きくクローズアップされるようになりました。

ケアカウンセラーとは、特定非営利活動法人日本ケア・カウンセリング協会が制定する認定資格です。この資格は、看護や介護の他保育・教育に従事する方へのメンタル面をサポートするために制定されました。
「対人援助を通した自己成長」をベースとしており、ケアカウンセラーが中心となったカウンセリングプログラムを企画しています。ケアリングという人間同士の「関係的なあり方」に着目した実践活動を通して、看護者・介護者の心のケアができる資格として注目されています。
1.ケアカウンセラーの認定先と保有者数と難易度

【資格取得の条件】
- 正会員への登録が必須になります。
-
研修単位取得数によってケア・カウンセラーの資格を得ることができます。
- 研修チケットをご購入いただけます。(年会費 ¥8,000)
- 看護職 、介護職、その他医療、教育、保育等の援助職、社会人 、学生などでも受講が可能です。

ケアカウンセラーは、NPO法人日本ケア・カウンセリング協会が認定先となっています。保有者数は明らかにされておりませんが、協会認定講座の受講者数は延べ25000名に上ります。
協会の正会員として登録しないと資格取得できない仕組みとなっており、協会の会員数は600名を超えると公表されています。
研修に参加した単位で資格が取れる仕組み

資格取得先の団体は、2000年3月に国から認証された団体です。ケアカウンセラーの資格も確立しているので、取得者も年々増えています。
資格の難易度に関しては、試験ではなく「セミナー聴講」や「研修受講」による単位によって4級から1級までの資格を取得できる仕組みとなっていますので、難易度的には問題ないのですが、単位取得までの期限が決まっています。
仕事をしている方は期限内に既定の単位を取得するまでのスケジュールが厳しい場合があります。
2.ケアカウンセラーの資格取得方法

ケアカウンセラーの資格取得のためには、大前提として特定非営利活動法人日本ケア・カウンセリング協会の正会員として登録する必要があります。
研修を聴講する・参加するなどの方法で資格取得までの規定単位を取得することが求められます。
研修は、全国各地で開講されており、規定の研修を受けることが求められるため、看護師として仕事をしている方は、時間の都合をつけなければいけないこと、遠方での聴講が必要な場合があるなどいくつかの制約があります。
医療知識や資格は必須!

4級から1級までのランクがあり、進級するためには期限内に必要単位を取得することも求められます。
研修受講には参加費も必要で、相応の金額もかかります。社会人も協会の正会員になれば資格取得が可能ですが、看護知識など専門的な研修もありますので、医療資格や知識は必須です。
3.看護師が取得するケアカウンセラーの将来性

看護師がケアカウンセラーの資格を取得することで、看護師の悩みを共有すること、解決に向かうための気づきを促すことができるようになります。
東日本大震災以降様々な大規模自然災害や爆発的に流行する感染症などの問題が起こり、看護の現場でも様々な声が聞かれるようになりました。
そのため、同じ目線に立ってカウンセリングができる方の存在が非常に大きくなっています。
専門看護師よりはハードルが低い!

看護師のメンタルケアに関しては、リエゾンナースが中心となって行っていますが、専門看護師の資格を取得している看護師はまだまだ少ないこと、専門看護師の資格取得のハードルが高いことが挙げられます。
そのため、ケアカウンセラーの資格は一般看護師でも取得できることもあり、将来性がある資格です。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
