メンタルケア心理士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★☆☆
主催:メンタルケア学術学会
試験料等:11,300円
受験期間:その年によって随時
保有者数:不明
合格率等:42.7%
カウンセラーに公的な資格はありません。臨床心理士や産業カウンセラー、そしてメンタルケア心理士が民間カウンセラーの代表的なものです。「特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会」という団体と、「財団法人生涯学習開発財団」という団体の2つの団体が発行している資格で比較的新しいものです。心が落ち着かない時に話を聞きアドバイスを貰えるだけで回復する事もありますよね。そういった役割をするのが、メンタルケア心理士です。

昨今の複雑な社会の中でストレスは増大し、人々の心をむしばんでいる可能性も多くあります。そういった状態を改善するためにいるのが精神科医ですが、精神科医は人数も多くなく医者として人手不足であるといえます。また、病院に行くほどでない場合も多くあります。
そういった場合に有効なのが民間のカウンセラーです。
受験資格と資格取得方法

【受験資格の条件】
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メンタルケア学術学会指定教育機関において、メンタルケア心理士講座の受講を修了した者
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認定心理士の資格を保有している者
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産業カウンセラー初級資格を保有している者
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文部科学省の定める4年生大学心理学部、学科、または心理隣接学部、学科卒業者
※在宅試験となります

メンタルケア心理士の受験資格は、四年制大学の心理学部、学科や心理隣接学部、学科を卒業しているか、もしくは心理関連資格を既に有している必要があります。
これらの条件を満たしていても審査の結果受験資格が認められない場合もあります。
受験資格がない場合や認められない場合は?

受験資格が認められない場合や受験資格がそろっていない場合は、「医療福祉情報実務能力協会」指定の教育機関で、「メンタルケア心理士(R)講座」を受講する必要があります。この講座は通学のみならず通信でも受講することができます。
上記のいずれかの方法で受験資格を満たすと、願書を郵送していざ受験することができます。試験当日は1日自宅待機し、試験問題が郵送で送られてくるので受け取って受験するタイプの在宅受験です。
資格取得先と保有者数と難易度

メンタルケア心理士は、「特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会」という団体と、「財団法人生涯学習開発財団」という団体の2つの団体が認定している資格です。
そのため、資格保有者数はこれらの団体の意向により公表されていませんが、資格の認定が始まって10年以上経ち、受験者数は増加傾向にあります。
在宅試験でも40%の合格率?

この資格は、試験会場に出向かずに受験することができる在宅試験で、試験問題は受験当日の午前中に特殊郵便で本人に配布されます。
在宅試験は比較的易しい場合も多いですが、この試験の合格率は40%台と難しいものです。専門知識を問う問題が多く、十分な勉強が必要です。20代~40代の受験者が多く、看護師や医者などの医療関係者も全体の25%程度受験をしている認定資格です。
看護師が取得する将来性とメリット

ストレス社会の現代において、メンタルケア心理士の活躍の場はどんどん広がっており、今後も広がっていくと考えられています。心の病を患っている人に対しカウンセラーが不足しているのが現実です。
特に看護師がこの資格を有すると業務の幅が広がり仕事に生かせます。入院生活や通院生活は、ストレスや不安と隣り合わせです。
より深く患者の気持ちに寄り添える

長引く治療や重なる医療費、待ち時間などストレスが発生しうる環境が沢山あります。メンタルケア心理士の資格を持つ看護師は、通常の業務の際に心を寄り添わせることができる他、より深く患者の気持ちに寄り添うために相談窓口となって接する事などもできます。
この資格をもつことで、より患者に寄り添い患者の前向きな治療生活を支えることができます。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
