医療環境管理士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★☆☆☆
主催:日本医療環境福祉検定協会
審査料等:21,600円
教材料等:10,800円
受験期間:毎年8月頃
保有者数:不明
合格率等:60%
最近は特に新型インフルエンザや、ノロウイルス、エボラ出血熱など感染が問題となる病気が話題になることも多く、どの医療機関でも感染予防には非常に神経を使っています。そんな中で専門的な知識と技能をもつ医療環境管理士は医療はもちろん、福祉の現場でも必要とされる資格です。民間資格ではありますが、看護師などの資格がなくても受験可能ですので、一般の人がチャレンジするケースも少なくありません。

医療環境管理士とは、医療現場における感染予防をメインとする資格です。
院内感染を予防するためのシステムを作ったり、医療廃棄物の適切な取扱い、感染を生まないための空調や清掃技術など、あらゆる観点から医療環境の管理ができるというスペシャリスト資格になります。

資格取得の条件

【資格取得の条件】
- ①18歳以上で、財団法人職業技能振興会が認定する准ケアストレスカウンセラー 及び青少年(または企業中間管理職または高齢者)ケアストレスカウンセラー認定試験対策講座を修了した者
- ②18歳以上で、財団法人職業技能振興会が認定する准ケアストレスカウンセラーと同等の知識を有すると財団が認めた者で、青少年(または企業中間管理職または高齢者)ケアストレスカウンセラー認定試験対策講座を修了した者
- 上記①・②いずれかを満たす必要がある。

医療環境管理士の資格取得の方法としては、年2回行われる資格試験に合格しなければなりません。この試験には受験資格がないため、誰でも受けることが可能です。もちろん医療関係者でなくても問題ありませんし、学生が合格することも珍しくありません。
試験は東京・大阪・福岡で行われるので、遠方から受験する人はそれなりの準備が必要でしょう。出題は、医用福利検定協会の発行するテキストからされるので、このテキストを取り寄せて勉強しておけば、合格は決して難しくはありません。
医療環境管理士試験に合格すると・・・

試験に合格すると、講義とグループワークから成る認定講習を受講して、その修了後に医療環境管理士として認定されます。
認定後は認定証書と認定証が授与され、資格更新の必要はありません。
資格取得先と保有者数と難易度

医療環境管理士の資格取得先は、日本医療環境福祉検定協会というNPOになります。
この団体は民間ではありますが、内閣府認証特定非営利活動法人であり、医用福祉環境アドバイザーなど医療環境系の資格認定を行っている協会です。
合格率は60%前後!

現在の資格保有者数は発表されていませんが、試験の合格率は毎年60%前後。厳しいように思うかもしれませんが、受験資格がなく、誰でも受験できるため準備が不十分なまま受ける人がいることを考えると、必要な勉強をきちんとしておけば受かる試験だと言われています。合格率の割に、実際の難易度はそう高くはありません。
合格者の半数近くが看護師ではあり、大半が医療関係者ではありますが、受験資格が不問なので全く関係のない職業の人や学生が取得するケースもあります。
取得する看護師の将来性とメリット

医療環境管理士を受験する人の多くは医療関係の仕事をしている人です。職種はさまざまなので、取得するメリットも人によって違うのですが、多いのはもともと管理を行う仕事をしており、そのスキルアップのための受験するケースです。
資格取得によって確かな知識を身につけるだけでなく、同僚や後輩などからも医療環境の面では信頼されますし、説得力が増すというメリットもあります。
力を入れている病院も多い!

感染症などの管理については、病院や施設としても力を入れているところが多く、そういった点でも将来性のある資格だと言えるでしょう。
この資格があるだけでなんとかなる、という資格ではありませんが、現在の仕事の幅を広げ、周囲からの信頼を得るという点では十分なメリットがあります。看護師求人サイトに登録する際には、その点もアピールするとよいでしょう。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
