管理栄養士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★★☆
主催:厚生労働省
審査料等:6,800円
受験期間:毎年3月前後
保有者数:96万人以上
合格率等:40%
栄養士として働いている人のキャリアアップ資格となる管理栄養士。民間の資格ではなく国家資格なので、一度取得すれば長い人生どこででも資格を生かして働くことができます。栄養関連の資格とは民間資格が多いのですが、管理栄養士は唯一の国家資格。栄養管理や栄養指導を行う専門家として、活躍できる職場はたくさんあります。

管理栄養士の資格を取得するには、栄養士の資格を持っていることが大前提となります。栄養士の免許を持っている人がキャリアアップのために受験する資格ですが、栄養士としての実務経験と養成学校の在学期間が合計5年以上になって初めて受験資格を得ることができます。
また、栄養士を目指して勉強する4年生の大学などの教育機関に通うと、卒業時に受験資格を得ることができます。
1.管理栄養士の資格取得方法

【資格取得の条件】
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①修業年限が2年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、次の掲げる施設において3年以上栄養の指導に従事した人
■寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
■食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
■学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する学校、同法第124条に規定する専修学校及び同法第134条に規定する各種学校
■栄養に関する研究施設及び保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
■その他の施設のほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設 - ②修業年限が3年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、①の掲げる施設において2年以上栄養の指導に従事した者
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③修業年限が4年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、①の掲げる施設において1年以上栄養の指導に従事した者
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④修業年限が4年である管理栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた者
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⑤修業年限が3年である栄養士養成施設であって、厚生労働大臣が栄養士法及び栄養改善法の一部を改正する法律(昭和60年法律第73号)による改正前の栄養士法第5条の4第3号の規定に基づき指定したものを卒業して栄養士の免許を受けた者

管理栄養士の資格取得には、年に一度開催されている国家試験をパスしなければなりません。試験は毎年3月に実施されていて、厚生労働省の管理の下で行われています。
以前では合格率が20%以下の狭き門だった管理栄養士の資格ですが、最近では合格基準点が若干引き下げられ、難易度も低めになったことで、合格率は40%程度にまで上がっています。以前よりも合格しやすくなったことは嬉しいですね。
管理栄養士の試験を受験する際には、金額6,800円〈2014年11月〉が受験費用としてかかります。資格取得に向けて通信教育をする人も多く、そうした費用を含めると10万円近くかかるケースもあるようです。特に、すでに栄養士として仕事をしている人にとっては、一発合格を目指すなら通信教育で傾向と対策を抑えるのが賢い方法といえます。
2.管理栄養士の認定先と保有者数と難易度

管理栄養士の資格を取得するためには、国家試験に合格しなければいけません。認定先は厚生労働省となり、試験に合格すると、有効期限のない管理栄養士の免許を厚生労働大臣から受け取ることになります。
受験資格は誰でもあるというわけではなく、すでに栄養士としての実務経験が一定期間ある人に加え、国が指定する栄養士の大学や専門学校などに通えば、卒業時にその学校が受験資格の取得先となります。
受験は毎年3月頃!受付は年度の初めで締切!

管理栄養士の試験は、毎年3月に行われています。
(受験願書受付期間は年度明けすぐの1週間程度なので注意が必要です。)
合格基準は全体の58%程度を正答することで、合格率は40%前後となっています。
10年前には合格率が20%以下だったことを考えると、難易度は少しずつ低くなっている試験と言えるでしょう。毎年資格保有者数が2000人~4000人ずつ増えていおり、述べ96万人近く保有しています。
3.看護師が取得する管理栄養士の将来性

看護師として働いている人が管理栄養士になりたい場合には、看護師という資格で受験資格を得ることができないため、まずは受験資格を得るための転職が必要となります。管理栄養士は、栄養士の養成所と実務経験の合計が5年以上あれば受験する資格が与えられるので、看護師の仕事をしながら栄養士の養成所に通い、その後に栄養士として就職して実務経験を積む方法があります。
看護師の仕事をしながら学校に通う方法

4年生の大学や専門学校に通うことで受験資格を得ることもできるので、仕事をしながらそうした学校に通う方法もおすすめです。
栄養指導を行う専門家として仕事ができる管理栄養士。資格を取得すると全国どこでも資格を生かした転職ができますし、年齢を問わずにキャリアを築きやすくなるというメリットもあり、将来性がある資格といえます。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
