精神保健福祉士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★★☆
審査料等:13,250円
学校費用等:約200万前後
受験期間:毎年3月頃
保有者数:62,000名
合格率等:60%
業務内容としては、精神障がい者や家族に対する助言や指導の他、日常生活へ適応するための訓練や援助などを行います。
その他、自治体や関係機関と連携を図るためのコーディネート業務などを行います。精神保健福祉法に基づいて制定された資格で、国家資格として認められています。

精神保健福祉士とは、精神保健の向上や精神障がい者の福祉の増進に寄与するためにつくられた資格です。
日本では、長期入院や自宅での加療から社会復帰や社会参加を促すことが緊急課題となっており、精神疾患を抱えた方に対する医療従事者が行う診療にプラスして、退院や社会復帰に向けた環境を整備するために設けられた資格です。
精神保健福祉士は、専門的な技術や知識を持って、相談や援助などを行うことができます。

精神保健福祉士の資格取得方法

「資格取得の条件パンダ!」
- 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
- 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方
- 精神保健福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
- 精神保健福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方

精神保健福祉士の資格取得をする前には、受験資格を得ることが大前提となります。
福祉系の大学や短大で指定科目・基礎科目を履修し、履修科目内容によって相談援助実務の経験年数や社会福祉士登録などが必須となります。
精神保健福祉士は国家資格

養成施設で6カ月~1年の研修が必要となる方もいます。受験資格を満たした後に、精神保健福祉士の国家試験を受験します。合格者が、社会福祉振興・試験センターを経由して資格登録をすることで、精神保健福祉士として仕事ができるようになります。
既卒者でも資格取得の方法はありますが、指定科目や基礎科目に関する単位取得経歴がなければイチから履修しなければいけません。精神保健福祉士のみを受験する場合の受験金額は13,250円です。社会福祉士とダブル受験をすることや、社会福祉士の資格を持っている方は金額に変動があります。
精神保健福祉士の認定先と保有者数と難易度

精神保健福祉士の認定先は、財団法人社会福祉振興・試験センターです。取得先の団体へ登録することで国家資格として効力を発します。厚生労働省が認める国家資格ですので、受験資格が細かく定められています。
また、受験資格を得るまでの進路も定められていますので、注意が必要です。2013年10月の時点で約62000人の方が試験に合格しており、そのうち、精神保健福祉士としての資格保有者数(登録者数)は、約61000人となります。
難易度としては簡単だが、受験資格が難しい

試験の合格率は6割ほど。こうしてみると難易度としてはさほど難しいものではありませんが、受験資格を得るまでの過程が難しいとされているので、合格率の高さもうなづけるでしょう。
高卒正看護師が精神保健福祉士になるには、短大・大学で指定科目を履修し、相談援助実務に1年ないし2年就くことの他、養成校で6か月から1年ほど入校しなければ受験資格が得られません。
看護師が取得する精神保健福祉士の将来性

精神保健福祉士の仕事は、精神疾患の罹患者数が増えなかなか社会復帰できない方が増えている昨今ではニーズが高まっています。
若年層のみならず、高齢者の認知症疾患や小児の発達遅延などに関する相談や支援業務など幅広い分野で働けるため、やりがい・将来性を感じることができます。
看護師としてはしっかりと進路を考えて

看護師が精神保健福祉士の資格を取得するためには、大学や短大で指定科目の履修が大前提となります。高卒で看護師資格を得た方や、大卒でも指定科目の履修歴がない方は数年間の回り道をすることになります。
精神科認定看護師・精神看護専門看護師の資格の他、保健師の資格があれば、また異なる形で精神疾患の患者さまやご家族に携わることができます。道が全くないわけではありませんが年齢や収入など様々な面を考えながら進路を決める必要があるでしょう。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
