臨床心理士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★★☆
試験料等:1,500円
受験期間:7月~12月前後
保有者数:25,000名前後
合格率等:60%
国家資格ではないものの、心理学関連の資格の中では最も信頼されている資格であると同時に、難易度も高く、小中学校のスクールカウンセラーとして働くためにも必要です。ストレスなどを原因とする心の病に悩む人が増えている現在、臨床心理士のニーズは高まっており、目指す人も多い人気の資格になります。

臨床心理士とは、心理的な問題を抱えた人たちのサポートを行う仕事で、セラピストやカウンセラーとして活躍している方が多いです。
精神科医が精神的な疾患に対して投薬などで治療を行うのに対して、臨床心理士は薬を使いません。心理テストなどを行い、その人の性格や精神的な問題をカウンセリングなどの対話を行うことで心理的な問題の解決に導きます。
資格取得先と保有者数と難易度

【受験資格の条件】
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以下の①~④に1つでも該当している必要があります。
①指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
②臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
③諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
④医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者

臨床心理士の資格取得先は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会です。心理系の資格としては最も信頼度が高く、公立小中学校のスクールカウンセラーとして働くための要件にもなっている資格ですが、国家資格ではなく民間資格です。
臨床心理士の合格率は高く、そのため受験資格のハードルが高い

臨床心理士になるための認定試験の合格率は約60%と意外と高く、試験の難易度としてはそれほど高いわけではありません。
ただし、この認定試験を受けるために大学卒業後に指定の心理大学院への進学が必要であるため、大学院入試の勉強も行うことが必要です。
このように、臨床心理士の認定試験は、そのために専門的な機関で学んだ人のみを対象としているため合格率が高いのは当然で、むしろ受験資格を得るまでが大変な資格だといえるでしょう。現在の資格保有者数は、全国で25,000人前後です。
臨床心理士資格取得方法

臨床心理士の資格取得方法はというと、日本臨床心理士資格認定協会の試験に合格することになります。
この試験自体はそれほど合格率が低いものではありませんが、受験するためには大学卒業後に協会が指定する心理大学院に入学して臨床心理学系修士号を取得するなどしなければなりません。学校によってはかなり倍率が高いため、まずは入学試験のための勉強が必要です。
臨床心理士の試験について

大学院修了後、受けられる臨床心理士資格試験は、多肢選択方式、論文記述方式の一次試験と、口述面接試験の二次試験があります。
さらに取得後も5年ごとに資格更新が必要で、更新のためには研修や学会に参加することで加算されるポイントを15ポイント以上取得したうえで更新手続きをしなければなりません。
臨床心理士取得する看護師の将来性とメリット

現代はストレス社会と言われており、心の病に悩む人が増えています。精神科にかかるほどではなかったり、投薬に抵抗がある場合には専門的なカウンセリングを求めることが多く、臨床心理士のニーズは年々高まっていると言えるでしょう。
今後もこの傾向は続くとみられており、臨床心理は将来性のある資格だということになります。
活躍の場が広く、取得するメリットは大!

臨床心理士は心理系の資格の中でもトップの信頼性を持ち、文部科学省によりスクールカウンセラーとして全国の学校に配置されることもあるなど、活躍の場が広いことから、取得するメリットは計り知れません。
簡単に取れる資格ではありませんが、心の病に関心がある人や、人の話を聞いて、悩みの解決をサポートしたいという人には非常にやりがいのある仕事です。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
