言語聴覚士へ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★★☆
主催:厚生労働省
審査料等:34,000円
教材料等:専門学校費用
受験期間:毎年2月
保有者数:2万3700名超
合格率等:60%
この資格を取得すると、リハビリの場はもちろんのこと、保健福祉専門職としてコメディカルスタッフとして活動することができます。リハビリ専門病院や介護病棟がある病院などで働く他、自治体・学校教育の場でも仕事ができるようになります。

言語聴覚士とは、先天的な事由や不慮の事故・病気などによる事由で言語や聴覚、発声や認知機能が損なわれた場合に専門的サービスを提供し、障がいを持つ方が自分らしい生活を送ることができるよう支援するための専門職です。
摂食障害を持つ方、嚥下に問題がある方に対する対応も行います。言葉のコミュニケーション問題全般に対応できる資格で、乳幼児から高齢者まであらゆる世代に起こりうる問題をしっかり見極め、訓練や指導、助言などを行っていきます。

言語聴覚士の認定先と保有者数と難易度

【資格取得の条件】
- 高校卒業後、文部科学大臣が指定する大学(4年制、3年制短大)、または、厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3年ないし4年制の専修学校)に入学し、必要な知識と技能を修得し、卒業する必要があります。
- 一般の4年制大学を卒業した場合は、専修学校(2年制)で必要な知識と技能を修得する必要があります。また、外国の大学などで言語聴覚士に関する学業を修めた場合は、厚生労働大臣の審査・認定を受けることで受験資格が得られます。

言語聴覚士の認定先は厚生労働省です。一般社団法人日本言語聴覚士協会が試験開催しています。資格取得先の日本言語聴覚士協会によると、2014年3月末時点で資格保有者数は累計で2万3700名超となりました。毎年1500名ほどが言語聴覚士として誕生しています。合格率は全体で6割、新卒者で8割です。難易度が高い試験ではないことが分かります。養成校などでしっかり学ぶことですべての知識を得ることができます。
言語聴覚士は国家資格!取得する看護師も多い

試験では医学知識や心理学、言語発達学などの試験科目がありますので、専門分野の勉強ができる学校での履修が必要になります。
大学・専門学校などで言語聴覚士になるための勉強が可能です。既卒者でも専門的な勉強を行えば資格取得することができますので、看護師のスキルアップのために受験する方も増えています。
言語聴覚士の資格取得方法

言語聴覚士の資格を得るには、国家試験をパスすることが第一です。
高校卒業後に文部科学大臣が指定する大学か、厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3年制~4年制)で必要科目を全て履修。
そして卒業までした段階でやっと受験資格が得られます。
海外の大学で言語聴覚士を勉強した場合

海外の大学で言語聴覚士に関する勉強を受けた場合は、あらかじめ厚生労働大臣の審査・認定を受けなければ受験資格が得られません。
受験手数料の金額は34,000円です。現役看護師が、言語聴覚士の資格を取得するための勉強を行うには、養成校へ入学することの他、大学へ編入して未履修科目を充当する必要があります。ベースがない方が受験を考えた場合、時間がかかってしまいますが、看護師同様長い期間仕事ができる資格ですので、取得を検討している方は、早い段階で決断が必要となります。
看護師が取得する言語聴覚士の将来性

看護師が言語聴覚士を取得することで、仕事の幅が広がります。
特に、脳疾患の後遺症などで、高次脳障がいを持った方、嚥下障がいを持った患者さまなど看護現場では切り離せない様々な問題に対応できるようになります。
コメディカルの一員として、看護業務以上に患者さまに関わることができるようになります。これからも病院数が増えるであろうリハビリ専門病院や、介護病棟がある病院では、言語聴覚士の資格を持った看護師は引く手あまたとなることでしょう。
看護師の将来性も考えて勉強する方も多い

最終学歴の兼ね合いで、資格取得まで時間がかかる可能性がありますが、将来性を考えて資格取得に向けた勉強を始めることも一案です。
看護師が言語聴覚士の資格を取得することで、医療現場での働き方を見直すことも可能です。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
