認知症ケア専門士へ看護師資格キャリアアップ

難易度:★★★★☆
主催:認知症ケア学会
審査料等:20,000円
受験期間:1次3月、2次8月頃
保有者数:53,000名
合格率等:40%~50%
認知症ケア専門士の資格を持つことで、認知症ケアのスペシャリストとして働くことができます。この他にも、後進の指導や、施設で働くスタッフのスキルアップ・課題となりうる認知症ケアの水準向上などを図ることも可能です。

認知症ケア専門士とは、認知症ケアに対する学識を持ち、高い技術や倫理観を備えていることを認められた方に与えられる民間資格です。この資格を持つことで、認知症ケア技術の向上に力を注ぐことができます。
団塊の世代が前期高齢者と呼ばれる世代に差し掛かり、日本でも認知症などの疾患が大きくクローズアップされるようになりました。様々な家族背景もあるなかで、認知症患者さまの尊厳を保てるよう求められた資格です。
認知症ケア専門士の資格取得方法

「資格取得の条件パンダ!」
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【第1次試験】
認知症ケアに関連する施設,団体,機関等において2005年4月1日~その年の3月31日の期間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者
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【第2次試験】
認知症ケアに関連する施設,団体,機関等において2005年4月1日~その年の3月31日の期間に3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者 さらに本試験第1次試験合格者(4分野すべてに合格した者)

認知症ケア専門士になるには、試験日から起算して過去10年間で3年以上の認知症ケアに関する実務経験が必要となります。
これを満たせば年齢などの要件は必要ありません。資格取得方法は、一次試験(筆記)と二次試験(論述・面接)のすべてに合格することです。そのあと、登録申請を行い認知症ケア専門士として活動を行うことができます。
試験の内容と費用について

一次試験では4分野50問・合計200問のマークシート形式で各分野それぞれ7割以上の正答が必要です。受験費用の金額は、1分野3000円となっており、4分野すべて受験する場合は12000円の費用が必要となります。
二次試験は8000円の受験料が必要となります。各分野合格有効期間は5年間ですので、長期戦で合格に向けた勉強をすることも良いでしょう。
認定先・保有者数と難易度

認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が認定先となっています。資格取得先の団体は、認知症を患う方に対するケアの充実を柱とし保健・福祉に貢献することを目的としてこの資格を設定しました。保有者数は53000人以上に上ります。合格率は40%~50%程度で、難易度は比較的高いと言えるでしょう。
1次試験の有効期限は5年間

試験は1次試験・2次試験に分かれており、2次試験不合格でも、1次試験合格に対する有効期限が5年間ありますので、時間をかけて資格取得をされる方もいるようです。
また、最新の認知症ケア情報なども入手し、実務で実践しながら資格を取得することで、より時代背景に合わせた認知症ケアを行えるようにもなります。
看護師が資格取得する将来性

看護師が認知症ケア専門士の認定資格を取得することで、介護病棟や精神科病院などでより専門的な知識を持ってケアができるようになります。
資格取得後は指定された学会や研修に参加し、ポイントを取得することによって資格を維持することができます。学会や研修に参加し、最新の情報を交換することで最新の認知症ケアに関する知識が深まりますし、看護研究などを進めることも可能になります。
資格取得は認定看護師と比較しよう!

資格を持つことで将来性というよりは自分の自信につながると考えるとよいでしょう。
地位向上やスキルアップを目指したいというという場合は、認定看護師制度があります。
認知症ケア専門士という民間資格の取得に関しては勤務先と相談されることをお勧めします。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
