インターベンションエキスパートナース(認定IVR看護師)の資格取得3つのポイント

難易度:★★★☆☆
主催:日本IVR学会
受講料等:5,500円
講習会:1講義5,000円程度
受験期間:毎年3月頃
保有者数:1000名超
合格率等:90%以上
このIVRに関する専門的な知識や技術を持つ看護師として認定資格を与えられたのが2008年に創設された認定IVR看護師です。2012年には名称変更が行われ、現在はインターベンションエキスパートナースという名称になっています。簡単に取得できる資格ではありませんが、最先端医療に関わる資格ということもあって人気が高く、転職の際にも有利に働きます。

IVRとは、X線透視映像や、血管造影像などを見ながらカテーテルなどを使って病気の治療を行う方法全般を指す言葉です。Interventional Radiologyの略で、直訳すると、放射線診断技術の治療的応用ということです。外科手術に比べて患者への負担が極めて小さく、局所的な治療が行えるということで現在注目を浴びている分野になります。
認定IVR看護師資格取得方法

【資格取得の条件】
- 看護師免許(准看護師でも可)があること
-
IVR専門医の下で100例以上の看護経験があること、または
CVIT専門医の下で100例以上の看護経験があること - 必須講習会に2年間で1回以上受講していること
インターベンションエキスパートナース(認定IVR看護師)の資格取得の方法は、受験資格を満たした上で、資格試験に合格することです。
受験資格としては、正看護師、または准看護士の看護師免許を持ち、対象となる講習会を2年間で1回以上受講することとなります。そして大変なのが、IVR専門医、またはCVIT専門医の下で100例以上の看護経験を持つということです。
つまり、少なくともIVRやCVITが行われている病院に勤務していないと話になりませんから、そうでない病院に勤務している場合はまずそれなりの規模の総合病院や、専門病院に転職するところからスタートしなければなりません。
資格取得後も、5年ごとに更新が行われ、その際には学会や研修会への出席または学術論文の発表などで計50単位を取得していることが必要です。
資格取得先と保有者数と難易度

認定IVR看護師の資格取得先は日本IVR学会でしたが、2012年に日本IVR学会と日本心血管インターベンション治療学会が制度の共同運営を行うようになったのに伴い、資格の名称もインターベンションエキスパートナースに変更されました。名称変更以前に認定IVR看護師の資格取得をした人も、そのまま資格を継続することができます。現在インターベンションエキスパートナース(認定IVR看護師含む)の資格保有者数は1000名を超えており、全国の医療機関で活躍しています。
インターベンションエキスパートナースになるための最終的な資格試験の合格率は90%以上と高いのですが、その試験を受けるための条件が厳しく、特にIVR専門医またはCIVT専門医の下で100例以上の看護経験が必要という要件を満たすのは難しいので、決して難易度の低い試験ではありません。
看護師が取得する将来性とメリット

IVRが現在最先端医療の現場でも注目の手法であり、今後もニーズが高まっていくことが予想されることから、インターベンションエキスパートナース(認定IVR看護師)は非常に将来性のある資格だといえます。
資格取得要件が厳しいことから、全国でもまだそれほど人数が多くないため、転職の際に有利に働くのもメリットです。IVRが積極的に行われている病院に勤めていないと取得することもできない資格ですが、資格取得後もその分野で活躍する看護師がほとんどです。
IVRという最先端医療の現場での転職が可能だったり、その現場でのスキルアップが確実にできるというのもキャリアアップを望む看護師には魅力的でしょう。看護師転職サイトに登録する際にも、優遇される確率は高いです。医療機関によっては、資格手当も支給されます。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
