ケアマネージャーへ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★★★★★
主催:各都道府県の公益財団法人
審査料等:6,000~9,000円程度
勉強費用:10万円前後
受験期間:毎年10月の日曜日
保有者数:57万人
合格率等:15%~50%前後
医療資格の中には、看護師のように実務経験が全くなくても専門の教育施設で勉強すれば受験資格を得ることができるものもありますが、ケアマネージャーの場合には実務経験がとても大切です。将来ケアマネージャーを目指している人なら、自分が勤めている職場や職務が、実務経験としてカウントされることはきちんと確認しておきたいものです。

介護制度を知り尽くしたプロと言っても過言ではないケアマネージャーの資格。
介護士として現場で働いてきた人にとってはキャリアアップとなるこの資格は、介護施設で10年以上働いた実務経験があるか、それともヘルパー2級などの資格を持っている人が5年以上の実務経験があれば、ケアマネージャーの受験資格を得ることができます。
ケアマネージャーの資格取得の条件とは

【受験資格の条件】
- ①保健師、看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、言語聴覚士(ST)などの資格をもち、そのうえで高齢者介護などの実務を5年以上経験した人
- ②上記の資格はないが、老人福祉施設や在宅介護サービス業などでの実務を5~10年以上経験した人
- ③介護支援専門員実務研修受講試験を受け「介護支援専門員証」を取得していること

看護師や保健師など医療系の国家資格を持っている人でも、ケアマネージャーの資格取得には最短で5年の実務経験が必要となります。
ただ福祉施設で仕事をすれば良いというわけではなく、実際に介護を行うような職種に5年以上従事することで受験資格を得ることができます。
また、こうした資格がなくても介護の仕事に10年間携わっていれば、受験資格取得できます。
ケアマネージャー取得にかかる実費は?

ケアマネージャーの試験は、各都道府県ごとに行われています。受験にかかる金額は1万円ですが、確実に試験に合格するためには通信教育などで傾向と対策を勉強することが望ましく、そうした費用もすべて含めると、資格取得までに10万円程度使う人もいるようです。
もちろん自己学習だけでも合格はできますが、確実に一発合格を目指すなら、通信教育を活用する方法もおすすめです。
認定先と保有者数・難易度

介護制度について専門的な知識を持つケアマネージャーは、介護分野での実務経験を持つ人がキャリアアップとして取得することが多い公的資格です。
介護支援専門員と呼ばれるこの資格は、各都道府県が開催する試験に合格し、都道府県が認定先として免許が発行されるというシステムになっています。
受験資格の取得先は同じ都道府県に限定する必要はありませんが、職務に限っては特定の職務でなければ実務経験として認められないので注意しましょう。
現在の合格率は15%前後!?

ケアマネージャーは資格試験が実施され始めた時の難易度はそれほど高くなく、合格率も50%程度でしたが、現在では保有者数が増えるにつれ難易度がアップし、合格率は15%程度と低くなっています。
真面目に一生懸命勉強しても合格しないこともある、狭き門と言えるでしょう。
看護師が取得するケアマネージャーの将来性

少子化と高齢化が急速に進む中で、介護制度の完備は国が最も力を入れている分野の一つです。
制定されては改定されることも多い介護制度について、最新の情報を熟知している人は決して多くはなく、ケアマネージャーは頻繁に変わる介護制度について専門的な知識を持つプロと言っても過言ではありません。日本の高齢化はまだまだ続きますし、全国どこでも高齢化が深刻になっているため、ケアマネージャーの将来性はかなり高いといえます。
転職には困らなくなる

看護師の資格を持っている人にとっては、介護と医療の両方で働ける人材になることは、全国どこに住んでいても転職先に困らない人材になれるといえるのではないでしょうか。
看護師の場合には5年の実務経験があれば受験資格を取得できるので、キャリアアップのためにケアマネージャーを目指すのも良いでしょう。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
