トリアージナースの認定を受ける3つのポイント

難易度:★★☆☆☆
主催:日本看護学会
受講料等:12,000円~35,000円
受験期間:随時
保有者数:-
合格率等:-
トリアージナースの仕事は患者さんの緊急性を把握し、より緊急度の高い患者を先に医師が診察できるような流れを作ること。トリアージナースがそれぞれの救急患者を把握することで、待合室にいる間の病変への対応もスムーズにできるなど、そのメリットは計り知れません。
【目次】

【トリアージナースとは?】
トリアージとは、「選別」の意味をもつフランス語です。最近ニーズの高まっているトリアージナースとは、救命救急など緊急性の高い医療現場において、患者の振り分けを行う看護士のことを差します。
もちろん救命救急で搬送されてくる患者さんが1人であれば、その患者さんをしっかり治療すればよいのですが、大きな病院になると毎日何人もの救急患者が訪れ、順番待ちになってしまいます。緊急性が高いために救急にきたのに、そこで待たされたばかりに命を落とす患者もいるのです。
1.研修して認定してもらう条件

【資格取得の条件】
- 救急看護の経験が3年以上あること
- クリニカルラダーレベルがⅡ以上(日本救急看護学会作成のもの)であること
-
救急外来で勤務していること、
または1年以内に救急外来での勤務が明確な方 - フィジカルアセスメントウェブ試験に合格していること
トリアージナースとは、資格があるわけではなく、その業務を行う看護師のことです。そのため、資格取得を目指すということは出来ないのですが、トリアージナースとしてのスキルを身に着けたい場合には、日本救急看護学会などが行っているトリアージナース育成研修会などを受講する方法があります。この研修会は事前にフィジカルアクセスメントウェブ試験に合格(別途5,000円)するなど、準備も必要です。コース後、希望者は別途課題の提出をすることによって、トリアージナース認定を受けることもできます。
試験ではなく、課題の提出と、現在救急外来においてトリアージを実践していることによって認められる制度です。
認定は2年間有効で、その間さらに勉強会や研修会などに参加して研鑽を積むことが求められます。
2.トリアージナースは資格ではないが研修がある

トリアージナースは、その業務を行っている看護師を差す言い方であって、資格を表す言葉ではありません。
近いものでいえば、トリアージについての研修も受けている救急看護認定看護師(資格取得先:日本看護協会)がそれに当たります。しかし、認定看護師になるには6カ月にわたる養成期間が必要になるため難易度が高く、その資格保有者数は全国でもたったの数百人。救命看護認定看護師ほどの資格を取らなくてもトリアージを行うことは可能であるため、現在トリアージナース養成の必要性が叫ばれているのです。
トリアージナースの資格はありませんが、日本救急看護学会ではトリアージに関する育成研修会を行っており、その修了者がトリアージナースとして働くケースが増えています。
3.トリアージナース取得する看護師の将来性とメリット

トリアージナースとして特に決まった資格があるわけではありませんが、トリアージナースとしての研修を終了し、その技能を取得することは、救命救急の現場で働く上で非常に役に立ちます。
最近は多くの病院でトリアージナースが必要とされているため、トリアージナースとしての経験を積むことは将来性の面でもメリットが大きいといえるでしょう。
資格がないために、トリアージナースとして働いても資格手当がつくことはありませんが、トリアージナースの経験者がその経験を活かして転職する場合には、通常よりも高い年収で転職できるケースもあります。
そのため、転職の際は看護師求人サイトに登録して、担当コンサルタントに相談するのがおすすめです。また、救命救急の現場でずっと働きたいという場合にも、トリアージナースのスキルがあれば異動させられる確率は低いでしょう。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
