医療メディエーターへ看護師資格でキャリアアップ

難易度:★☆☆☆☆
試験料等:30,000円
受験期間:各支部で随時
保有者数:3400名
合格率等:-
医療メディエーターとは、日本ではまだまだ馴染みがない資格ですが欧米では一般的で欧米諸国では、医療事故を裁判以外の解決手法を導入しようとされています。
これをメディエーション(調停)と言い、その対応をするのが医療メディエーターです。

これは医療事故やトラブルが発生した際に、患者と医者や看護師などの医療者の対話を仲介する役割を担っています。
メディエーターの役割は、当事者同士の良好な関係や解決を支援することであり、ここで解決できるようであれば、解決を促し、できないようであれば円滑に調停に持ち込む役割を果たします。
この資格は、認定対象を医師、看護師のほか医療関係の資格を持っていない人でもその医療機関で職員として働いている人に限定しています。
受験資格と資格取得方法

【受験資格の条件】
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医療機関職員(医師、看護師、保健師、助産師なども含む)であること。
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日本医療メディエーター協会が認証している院内医療メディエーター養成教育プログラムを受講していること。
※資格ではないので、取得試験はございません。

医療メディエーターは資格試験はありません。社団法人日本医療メディエーター協会が認定している講座を受講し、終了後この協会に登録を行えば認定を受ける事ができます。
講座は受講を終えると受講証を発行してもらうことができます。この受講証さえあれば常に認定を受ける事ができます。
資格にはA(Advanced)とB(Basic)がある

認定申請を行ったあとは、認定証が協会から届きます。ただし、認定処理には1ヵ月程度時間がかかる場合が多いです。
協会認証院内医療メディエーター養成教育プログラムは2日間のプログラムで、医療機関で働く人と医療従事者が受講することができます。この講座を終わると、医療メディエーターB(Basic)という資格を取得することができ、1年以上に実務経験を持ち定期的にプログラムを受講し続けると医療メディエーターA(Advanced)という資格に更新することができます。
資格取得先と保有者数と難易度

医療メディエーターは、社団法人日本医療メディエーター協会で認定を受ける事が出来ます。
試験ではなく、必要事項を学んだ人がメディエーターとして協会に認定される認定試験で認定者は2014年には3400名を超えました。この認定者は全て医療従事者です。
難易度はそこまで高くない?

基礎編の講座は2日間でそれを受講すれば認定されます。受験資格が医療現場で働いている人々なので、ある程度の医学知識を持ち合わせている人です。その為、難易度も高くないです。
講座内容は、専門知識の理解はもちろんのこと、メディエーションの専門技法の習得、倫理性を習得するためのものです。対話力を高める事ができるので、実際に調停の場面に出くわさなくても日常的に活かせる知識です。
看護師が 取得する将来性とメリット

医療メディエーターの資格取得を促す医療施設は少なくありません。
これは医療メディエーターを配置した病院は、クレームが発生してから解決に至るまでの期間が短縮、クレーム数の減少という成果が数多く報告されているからです。
トラブルを未然に防ぐことは今後大事になる

現在の医療技術に進歩や患者の知識が増大している現状において、安楽死や終末期、新しい治療法などでメディエーションが取り入れられる機会も増えてくるでしょう。そういったニーズにこたえるためにも活躍の場所が増える資格であるといえます。
看護師は、患者と1番多く接する人です。看護師がこの資格を有することでストレスなどからくる些細なトラブルを大きく発展させないようにしたり、そもそものトラブルを未然に防ぐことができます。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
