消化器内視鏡技師へ看護師資格キャリアアップ

難易度:★★★★☆
主催:日本消化器内視鏡技師会
審査料等:10,000円
受験期間:毎年3月頃
保有者数:不明
合格率等:50%
消化器内視鏡技師の資格を取得するには、消化器内視鏡の仕事に2年以上ついているだけでなく、資格取得に必要な講義をすべて修了していることや、セミナーや研究会などを受講していることなどたくさんの条件があります。医療系の資格の中では、受験資格を得ることがハードな資格の一つといえます。

日本全国で深刻な人材不足となっている医師の負担を少しでも軽くするために始まった医療分業化。
消化器内視鏡技師とは、消化器科において内視鏡検査を行う際、医師の指示のもとに内視鏡の操作を行ったり、検査器具の管理を行う事を主な仕事としています。
資格の取得には、学術試験と口述試験、つまり筆記試験と面接によって合否が決まる仕組みとなっています。

1.消化器内視鏡技師の資格取得方法

【資格取得の受験資格】
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受験に必要な資格
看護師(助産師、保健師)、診療放射線技師、臨床検査技師、薬剤師、衛生検査技師、臨床工学技士 -
受験資格は次の2つのいずれかに該当する
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①技師制度審議会の定めた国家認定の医療関連者法定免許を有する者(第一種資格対象者)
1. 本学会会員が従事する内視鏡室(試験委員が認めた施設を含む)で2年以上の実務経験の証明書
2. 試験委員会が別に定める内視鏡に関する所定の講義を受講した証明書
3. 本学会主催消化器内視鏡技師研究会およびその各地方会に2回以上出席したことの証明書(写)
4. 学会会員の受験申請の推薦書
5. 本学会会員が従事する内視鏡室における一般消化器内視鏡介助の年間実績証明書
6. 法定免許証(写)
7. 学会支部長の承認する内視鏡機器取扱い講習会およびセミナーの受講証明書(写) -
②准看護師の免許を有する者(第二種資格対象者)※平成16年9月受験申請者から実施(1~7は前項と同様)
8. 適切な施設において、別に定める基礎的医学講座および実習をうけた証明書
9. 診断書

消化器内視鏡技師の資格取得には、消化器科において内視鏡の分野に最低でも2年間携わることが必要条件となります。
そのため、医療に従事していても診療科目や職務が異なれば受験資格を得ることができません。キャリアアップのための資格取得でも、実際に従事していない人にとってはチャンスが少ない資格の一つです。
合格率は50%!受験対策でチャンスアップ!

消化器内視鏡技師の資格を取得する方法はとても簡単です。合格率は50%と比較的高いので、受験資格を満たしていて、ポイントを押さえた受験対策をしていれば、合格できるチャンスはかなり高いといえます。
受験を申し込む際には3,000円〈2014年11月〉の受験料がかかりますが、合格すると登録料が7,000円〈2014年11月〉が必要になるので、金額は合計すると1万円となります。
2.認定先と保有者数と難易度

消化器内視鏡技師の資格は国家資格ではなく、日本消化器内視鏡学会を認定先とする民間資格です。
看護師や臨床検査技師にとってはキャリアアップできる資格の一つですが、受験資格を得ることがなかなかハードなので、受験したくてもチャンスがないという人は多いようです。
試験は3月で申込みは4ヶ月前の11月

消化器内視鏡技師の試験は毎年3月に行われますが、申し込みの締め切りは4カ月も前の11月ごろになっているので、受験を希望する人は早めに準備する必要があります。難易度はそれほど高くなく、講習を受けてポイントを押さえた試験対策をしていれば、合格できることが多いようです。
ちなみに合格率は50%程度です。資格の取得先となる日本消化器内視鏡学会では、より多くの資格保有者数を確保するための努力も行っているようです。
3.看護師が資格取得する将来性

消化器内視鏡技師の資格取得には、消化器科で内視鏡検査室での勤務経験が2年以上なければいけません。
そのため、まったく医療に従事していない人にとっては受験することは難しく、看護師や臨床検査技師がキャリアアップのために資格取得を目指すケースが多くなります。内視鏡検査は生活習慣病の蔓延に伴ってニーズが高まっている分野で、その装置を操作する消化器内視鏡技師のニーズも、これからどんどん高まり続けることが予想できます。
転職やキャリアアップのチャンスが広がる!

看護師の資格を持っている人にとっては、将来性のあるこの資格を取得することによって大きな転職やキャリアアップのチャンスが広がります。全国どこでもニーズがある資格ですし、資格保有者はまだまだ少ないため、売り手市場な転職ができそうですね。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
