透析技術認定士資格取得!看護師への3つのポイント

難易度:★★★☆☆
受講料等:13,000円
受験期間:毎年3月頃
保有者数:約12,000人
合格率等:70%
透析技術認定士とは、人工透析業務に関するスペシャリストであることを認定する資格です。医療機器の専門家である臨床工学技士の業務の中でも、最も業務量の多い人工透析に関する認定を受けることで、臨床工学技士としてのキャリアアップにもつながります。また看護師にとっても増加傾向にある透析患者へのケアを行うにあたって、透析の技術を身に着けることは非常に意義のあることです。
【目次】
医療機器や透析機器は年々進化しており、そうした最新の機械を正しく使うためにも、透析に関する専門的な知識や技能は大切です。透析センターなど透析を専門に行う医療機関が増えていることもあって、臨床工学技士はもちろん、看護師にも人気の高い資格になります。
1.透析技術認定士資格取得の条件

【資格取得の条件】
- 臨床工学技士の資格があり実務経験2年以上であること
- 看護師の資格があり実務経験2年以上であること
- 准看護師資格があり高卒では実務経験3年以上、中卒では実務経験4年以上であること
- 学会・講習会での出席ポイントが50点以上取得していること
透析技術認定士の資格取得方法は、認定講習を受けた上で、試験に合格することです。講習の受験資格として、臨床工学技士・正看護師の場合は2年以上、高卒准看護士の場合は3年以上、中卒准看護師の場合は4年以上の実務経験が必要になります。
講習は、毎年3月に東京で4日間にわたって行われます。参加できない場合はe-ラーニングでの受講も可能ですが、こちらも定員があるので注意しましょう。会場で受講した上に、e-ラーニングで復習するプランもあります。1度受講すれば、受験に関しては4年間有効です。
試験は5月に行われ、結果は7月末頃に郵送されます。5年ごとに更新が必要で、基準に合わせて学会や講習会などへの出席で得られるポイントを50点取得しておかなければなりません。
2.資格取得先と保有者数と難易度

透析技術認定士の資格取得先は、日本腎臓学会や日本泌尿器科学会など5つの学会から成る透析療法合同専門委員会になります。1980年から実施されている制度で、年間900人前後が合格しており、資格保有者数は12,000人程度です。
以前は合格率50%に満たない難試験だったのですが、最近はインターネットの普及などによって出題傾向や過去の問題などが入手しやすくなったこともあり、合格率は70%前後まで高くなっています。とはいえ、問題そのものの難易度は高いので、しっかり勉強しておかないと合格するのは難しい資格です。医療はもちろん、工学的な知識も問われるので、対策をしっかりしておきましょう。
講習会などの受講は必須ですが、その内容は非常に大切なので真剣に受講することが大切です。
3.看護師が取得する将来性とメリット

腎臓機能に問題がある場合に行われる人工透析は、腎臓病患者が尿毒症にならないようにするために必ず必要な処置であり、継続的に行われるものです。高齢化が進むにつれて、透析を必要とする患者は今後も増え続けることが予想されるため、当然人工透析のスペシャリストである透析技術認定士は十分将来性のある資格だと言えるでしょう。
取得するメリットとしては、まず透析治療の現場で同僚にも患者さんにも信頼されながら仕事をすることができるということ。責任ある業務を任されることで、やりがいも感じやすくなります。
また、看護師にとっても人気の高い透析分野での転職にも非常に有利ですし、勤務先によっては透析技術認定士の資格を持っていることによって、資格手当が支給される場合もあります。


看護師として資格を取得し、キャリアアップしたい場合は、資格を取れる環境と努力が必要不可欠です。
資格取得を推進している病院では、看護師のキャリアアップ体制が整っているケースが多く、転職を考える看護師も増えています。看護師の転職は「看護師求人サイト口コミランキング」で確認してみてください。
