3学会合同呼吸療法認定士の資格取得3つポイント

難易度:★★★☆☆
受講料:12,000円
試験料:3,500円
受験期間:毎年11月前後
保有者数:約34,000人
合格率等:60%
3学会合同呼吸療法認定士とは、呼吸療法の目的や理論、治療の実際に関する高度な専門知識を有していることを認める資格です。普及を阻む医療要員の不足を解消するために制定されました。呼吸管理を行う医療チームの一員として療法をマスターし、レベル向上などを図ることができます。病院内の呼吸管理に対する医療の水準を上げる・規定を作るなどのルールづくりにも携わることができるようになります。
【目次】
この資格を得ることで、講習会の出席や学会、論文発表など様々な活動も義務付けられます。通常の看護業務と並行して受ける生涯教育の一端も担っています。呼吸器疾患の患者さまの看護にあたっている方などに是非挑戦してほしい資格の一つです。
1.3学会合同呼吸療法認定士の資格取得方法

【資格取得の条件】
- 臨床工学技士:経験2年以上
- 看護師:経験2年以上
- 准看護師:経験3年以上
- 理学療法士:経験2年以上
- 作業療法士:経験2年以上
- 認定委員会が認める学会や講習会などに出席する
- 学会や講習会で12.5点以上の点数を取得する
3学会合同呼吸療法認定士の認定試験を受験する場合には、認定講習会を受講しなければなりません。認定講習会を受けるには条件があり、実務経験などが求められます。
また、申請時から過去5年以内に認定委員会が認めた講習会や学会へ参加し、出席ポイントを獲得するほか、受講や修了したことを示す書類(証書類)添付が必要となります。
コメディカル向けのセミナーや学会など1回以上出席するという方法でポイントを満たすことができます。認定講習会を受講したのち3年以内であれば認定試験を受けることができます。認定講習会の金額は2万円。認定試験の受験料は1万円です。この資格は、5年更新制となっています。資格取得後の更新時には、学会・講習会・論文発表など各種出席ポイントを取得することも求められます。
2.呼吸療法認定士の認定先と保有者数と難易度

3学会合同呼吸療法認定士の認定先は「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」の合同呼吸療法認定し認定委員会となります。
取得先の団体は公益社団法人医療機器センターに試験の実施を委ねています。2013年の時点で、資格保有者数は3万4千人を超えています。この資格試験の合格率は6割を保っており、比較的難易度は高くないと考えられています。看護師(准看護士含む)だけではなく、理学療法士、臨床工学技士なども実務経験さえ満たせば受験準備のための講習会などに参加することができます。
自分自身のスキルアップだけではなく、勤務先の呼吸管理におけるルール作りに必要な勉強も同時にできると考えることもできます。
3.看護師が取得する呼吸療法認定士の将来性

呼吸療法に関しては、病院内でも看護師の判断にゆだねられている場合や、セオリー通りの対応が主で、患者さまの状況に応じた対応を行っていないところもあります。
看護師が、3学会合同呼吸療法認定士の資格を取得することで、呼吸療法をより身近に感じてもらえる看護を心がけるようになるでしょう。
また、資格を維持するために様々な研修会や学会参加、論文発表等が義務付けられています。看護師の立場で、呼吸療法に関する様々な勉強を深めていくことでよりよいアプローチ法を見出すこともできます。コメディカルチームが連携してよりよい呼吸療法ができるようになるでしょう。さらなる将来性を引き出すために、合わせて呼吸器疾患分野の認定看護師資格を取得することで、より一層看護の現場を良くすることができるでしょう。


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