がん性疼痛看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
683名 | 90%以上 | ★★★★★ |

がん細胞によって組織が破壊されるなど、がん患者の約70%はその疾患による痛みや精神的・社会的な苦痛を味わいます。そのようながん性疼痛に苦しむ患者やその家族に対して専門的な看護に当たることができるのが、「がん性疼痛看護認定看護師」です。具体的にはがんによる苦痛を軽減できるような熟練した看護ケアを行うと共に、他の看護スタッフへのがん性疼痛に関する看護指導や相談にのることもその役割に含まれるでしょう。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
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認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
がん性疼痛看護認定看護師の検定試験それ自体の難易度は高いものではなく平均90%台の合格率を維持していますが、がん性疼痛看護認定看護師の養成機関はそう多くはなく、その数少ない養成機関でも年によっては休講になることもあるため、受験条件である「教育課程を修了する事」をクリアするのが難しい場合もあります。がん性疼痛看護認定看護師を望むなら、早めに計画を立てておく必要があるでしょう。
がん性疼痛看護認定看護師に求められる看護師スキル

がん性疼痛看護認定看護師に求められる看護師スキルには、当然がんとがん性疼痛に関する専門的かつ最新の知識が含まれます。
それによってがん性疼痛に対して用いる薬剤や薬理作用を理解した上で適切な使用・看護にあたることができるのですが、その主要な目的は患者の身体的・精神的・社会的苦痛を取り除くことでQOLを高めることであるため、単に患者の身体的な痛みを緩和させればよいというわけではありません。これには患者の精神的な負担や経済面・就労などの社会的なストレスをも考慮に入れて総合的に判断し、最適なケアを行うことが必要となります。
また患者だけでなくその家族に対しても、生活の質を向上させることや医療従事者がいない時に必要とされるケアについての指導にも当たらなければならず、感情面での細やかな配慮とコミュニケーション能力が求められることになります。
がん性疼痛看護認定看護師の活躍できる職場

がん性疼痛看護認定看護師の主な仕事はがん性疼痛に苦しむ患者とその家族に対する身体的・精神的・社会的な看護ケアと、それによって患者のQOLを高めること。
その為がん性疼痛看護認定看護師の主な職場は総合病院や大学病院になり、内科や循環器科、呼吸器科、神経内科などに配属されます。その他にも外来化学療法センターや地域連携総合支援センターなどがん患者を扱うあらゆる医療機関でそのスキルが求められるため、がん性疼痛看護認定看護師が活躍できる職場は幅広くあります。
また他の看護スタッフへの情報提供や勉強会を通してがん性疼痛緩和ケアの向上に努めたり、他の医療機関関係者とも検討会を開くことで地域連携を図り知識や技術を共有・向上させる活動に携わる認定看護師も少なくありません。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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