がん放射線療法看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
103名 | 90%以上 | ★★★★★ |

近年、がん治療の中でも特に進歩が目覚しいのが「放射線療法」です。しかし、日本においてはまだそれ程認知度が高いわけでないため、放射線療法の正しい知識を持った上で患者や家族自身が治療法を選択するために、また放射線治療を安心して受けられるようにサポートすることのできる看護のスペシャリストが求められています。この分野でのスペシャリストが「がん放射線療法看護認定看護師」であり、放射線治療をスムーズに進め、治療効果を高めると共に副作用を予防し患者の苦痛を和らげることがその役割となります。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
がん放射線療法看護認定看護師の認定試験それ自体の合格率は90%以上となっていますが、受験資格として日本看護協会が指定する教育機関におけるカリキュラムを修了していなければならず、この難易度が高いため、がん放射線療法看護認定看護師になるのはそう簡単ではないと考えておきましょう。
がん放射線療法看護認定看護師に求められるスキル

がん放射線治療に際し、患者やその家族に生じうる身体的・心理的・社会的問題を予防・緩和し、治療効果を最大限に引き出すことががん放射線療法看護認定看護師の役割。その為には、患者や家族の視点に立ってアセスメントし、正確かつ適正に治療が行える環境を整える能力が求められることになります。
また、放射線療法においては医師や放射線技師、他の病棟スタッフとの連携も欠かすことができず、適切なケアやサポートについて相談したり患者や家族の希望を伝えたりする協働・コミュニケーション能力も必要な看護師スキルとなります。更には他の看護スタッフたちに対して役割モデルとなり、指導や相談に応じるリーダーシップも求められることになるでしょう。
がん放射線療法看護認定看護師の活躍できる職場

現在のところ、がん治療は「外科治療」「薬物療法」「放射線療法」の3つで成り立っており、この中でも特に近年進歩が目覚しいのが放射線療法です。このため放射線療法を取り入れる病院は今後増えてくると予想されることから、この分野の看護エキスパートであるがん放射線療法看護認定看護師の需要も増えていくと考えられます。更に近年では医療もサービス業ととらえる人が増えており、質の高い看護を求める患者や家族が増えていることからも、高い専門知識と技術を持つ認定看護師のニーズはますます伸びていくでしょう。
現在がん放射線療法看護認定看護師が活躍できる職場としては、がん放射線治療を実施している病院やがんセンターなどが主で、外科や放射線治療科勤務の人が殆どのようです。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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