不妊症看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
121名 | 90%以上 | ★★★★★ |

不妊症看護認定看護師とは、不妊症に悩むカップルに適切なアセスメントを行いその専門家として質の高い看護支援を行うスペシャリストです。
不妊症に悩むカップルの増加とその治療における身体的・精神的ストレスから、それに特化した看護師が必要として2000年に認定看護師分野に加えられました。不妊症看護認定看護師にはそのケアの計画立案や実施、評価の他に、不妊症カップルのカウンセリングや情報提供、看護スタッフに対する看護ケア指導などの役割もあります。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
不妊症看護認定看護師の資格を得るためには、通算3年以上不妊症患者の多い病棟や外来での看護実績を積み、5例以上の不妊症患者の看護実績を持った上で認定看護師の教育課程を修了し、認定試験に合格しなければなりません。しかし、毎年試験合格者は90%以上となっていることから、教育課程を修了した人にとってはそう高い難易度ではないことが分かります。
不妊症看護認定看護師に求められる看護師スキル

実際に患者の健康や命の危険があるわけではないことから理解されにくい面のある不妊治療ですが、実際には男性あるいは女性としての自分の存在価値に対する見方にまで影響を与えることのある非常にデリケートな疾患であるため、それをサポートする不妊症看護認定看護師に求められる看護師スキルにも独特なものがあります。
特に不妊治療には時間や費用がかかり、身体的・精神的ストレスも多いにもかかわらず成功する保証もないことから、そのような負担を強いられるカップルに対して理解を示しつつその意志を尊重し、カップル自らが最良の選択ができるよう支援する高レベルな能力が求められるでしょう。また時に人権を擁護し、それに基づいた看護を実践できる正しい倫理観と判断力が必要となることもあります。
不妊症看護認定看護師の活躍できる職場

長年続く少子高齢化問題に伴って、近年その対策の一環として不妊症治療にも目が向けられるようになりました。
そのため不妊症看護認定看護師が活躍できる職場の幅も広がっています。
基本的には不妊治療を実施している産科、産婦人科、レディースクリニックなどで不妊症看護認定看護師が必要とされますが、その他にも特別に不妊症治療の専門外来を設置している医療機関もあり、そのようなところでは不妊治療における看護のプロである認定看護師が大いに必要とされています。
実際、2011年の時点で不妊症看護認定看護師として登録されている看護師は100名以上いるのですが、不妊治療を受けている患者数からするとまだまだ足りていないのが現状であるため、売り手市場となっています。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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