乳がん看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
188名 | 90%以上 | ★★★★★ |

婦人科系がんのとしては罹患率がトップである乳がんは、早期発見によって完治が可能とされている疾患ではあるものの、患者及び家族の身体的・心理的負担は非常に大きいためその分野での看護のエキスパートが求められることから、2005年に認定看護師要請教育機関が設置され、新たに「乳がん看護認定看護師」が認定看護師として特定され発足しました。乳がん看護認定看護師は、単に乳がん治療に関わる看護全般を行うというだけではなく、患者及び家族の精神的負担や再発の不安などに対する心理的ケアという役割も担っています。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
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認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
乳がん看護認定看護師になるにはその専門教育過程を実施する機関に入学し教育課程を修了して認定試験受からなければなりませんが、現在教育実施機関は全国に3ヶ所しかないため、まず入学そのものの難易度が高いと言えるでしょう。認定試験自体は90%以上と高い合格率を誇っています。
乳がん看護認定看護師に求められる看護師スキル

乳がんの診断・治療は様々な分野の医療関係者が協働します。その中にあって乳がん看護認定看護師は患者に最も近い存在としてその情報をチームに提供したり患者の希望に沿った医療がとられるようにチームに働きかけたりする非常に重要な役割をになっており、チーム医療を推進するマネージメント能力が求められるでしょう。また専門性の高い乳がん医療の看護エキスパートとして、検診や遺伝カウンセリング、治療の選択サポート、副作用に対するケア、症状を緩和するための看護などにおいて高い看護師スキルが求められることになります。
何より乳がんは女性にとって重要な部分の疾患ですから、その心理的なサポートも欠かせません。患者や家族の人権を擁護するための正しい倫理観とそれに基づいた判断が下せることも欠かせない看護師スキルの1つになるでしょう。
乳がん看護認定看護師の活躍できる職場

早期発見・治療によって完治も可能であるとはいえ、乳がんは女性の癌においてはトップの罹患率であることから、今後も乳がん看護認定看護師の専門知識と技術、経験は様々な医療機関で求められると考えられます。現在乳がん看護認定看護師が活躍できる職場として最も多いのががん診療連携拠点病院の病棟ですが、近年手術術式の縮小化によって入院期間も短縮しているため、外来における看護の需要も高まっています。遺伝性乳がんのカウンセリング外来も多く、カウンセリング窓口を設けている病院で活躍する認定看護師もいます。
更に、前述の通り乳がんは早期発見・治療が重要であるため、この点に関する社会的認識を高めるための指導や教育に携わることのできる認定看護師の需要も高まりつつあります。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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