感染管理認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
1,611名 | 90%以上 | ★★★★★ |

感染管理とは、在宅を含め全ての医療施設を利用する患者、家族、訪問者、更にはそこに勤務する医療従事者たちを感染から守るための組織で、専門家によって構成されたチームが全ての部門の医療従事者と共に取り組むことで達成されます。
この分野に特化した看護知識と能力を持つスペシャリストが「感染管理認定看護師」で、2000年から認定看護師の1分野として発足しています。
感染管理認定看護師の役割は、当然のことながら院内感染の可能性のある場所に訪れる人、働く人全てを感染から守ることで、現時点で1,611名が認定看護師として登録されています。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
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認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
感染管理認定看護師の資格は日本看護協会の指定する教育機関を卒業し、その後試験に無事合格すれば得ることが出来ます。合格率は90%以上となっていることからも分かるとおり、受験資格を備えた人にとってはそう高い難易度ではありません。
感染管理認定看護師に求められる看護師スキル

感染管理とは医療機関内全ての医療従事者と取り組むことで達成できるものであるため、感染管理認定看護師は感染管理に関わる組織が円滑に機能するよう中心的役割を担うキーパーソンです。
そのため感染管理に関する幅広い専門知識に加えて、様々な他職種の医療従事者たちと協働できる能力も求められることになります。
感染管理の知識・技術的な分野で求められる看護師スキルとしては、感染管理学、疫学、感染症学、感染防止技術、職業感染管理、医療管理学の他に、統計学や微生物学、洗浄・消毒・滅菌とファシリティマネジメントなどが挙げられます。これらの知識が技術を駆使してその施設の状況を把握し、それに合った感染管理プログラムを立案、実践、評価することが感染管理認定看護師の役割となります。
感染管理認定看護師の活躍できる職場

感染管理認定看護師になるためには、日本看護協会が指定する教育機関に入学し、6ヶ月のカリキュラムを修了して卒業し、検定試験に合格しなければなりません。
この6ヶ月のカリキュラムを受講している間は看護師として働くことができないため、一度勤めている病院を辞職して改めて認定看護師を目指すという方法もありますが、中には認定看護師資格の取得を奨励・サポートしている病院もあり、そのような病院であれば資格取得後にそのまま同じ職場で感染管理認定看護師として活躍できるかもしれません。
また、新たに就職する場合でも、感染管理を特に必要とする急性期の患者の多い病院や感染症専門病院など様々な場所で活躍することができるでしょう。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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