慢性心不全看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
60名 | 100%近く | ★★★★☆ |

生活習慣病の一つ、慢性心不全は憎悪と寛解を繰り返す為、心不全憎悪の回避や予防をサポートする役割を担うのが「心不全看護認定看護師」です。心不全憎悪因子をモニタリングし心不全の発症をできる限り抑えるのです。
また慢性心不全の安定期・憎悪期・終末期の各ステージに応じたセルフケアと生活指導も必要となるため、これに特化したスペシャリストが求められることから2012年に新しく認定看護師の1分野として加えられました。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
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認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
慢性心不全看護認定看護師になるには、他の認定看護師と同様看護師歴5年以上、そのうち3年以上が慢性心不全看護に関わる実績を持った上で専門教育過程を経て認定試験に合格しなければなりません。
まだ新しくできたばかりの認定看護師であるため難易度についてはハッキリとしたデータはありませんが、初めての認定試験では受験者全員が合格したとのことです。
慢性心不全看護認定看護師に求められる看護師スキル

慢性心不全看護認定看護師の仕事は主に、患者の心不全憎悪因子をモニタリングし心不全憎悪の予防・回避に努めること、また身体機能の回復促進や患者自身が自己管理をし憎悪因子となるものを避け治療に必要な生活習慣を培えるようにサポートすることです。
従って慢性心不全看護認定看護師に求められる看護師スキルには、当然のことながら心不全に関する専門知識が求められると共に、患者に対するセルフケア指導能力も求められることになります。
例えば食べ過ぎや喫煙、塩分の摂り過ぎなどを制限するよう患者を指導しなければならないわけですが、患者にとってはそれが難しい場合が多いため、どうすれば生活習慣を改善できるかを患者と一緒に考え支えていけるようでなければなりません。
また、在宅療養患者への支援の需要も年々増加しています。
慢性心不全看護認定看護師の活躍できる職場

生活習慣病の1つである慢性心不全は、あらゆる疾患に関係するものであり、入退院を繰り返す患者も多くいます。また、高齢者に多い疾患でもあり、高齢化社会に伴ってますますその分野のエキスパートである慢性心不全看護認定看護師の需要は伸び続けると考えられます。
まだできたばかりの認定看護師資格ですが、今度の需要を考えるととっておくべき資格と言えるかもしれません。
慢性心不全看護認定看護師が現在活躍できる職場としては、総合病院や大学病院の循環器科や循環器内科、循環器系に特化したクリニック、循環器センターの他、保険所や成人病センター、高齢者施設などが挙げられるでしょう。また地域における憎悪予防のための指導や勉強会という分野で活躍することもできます。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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