手術看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
235名 | 90%以上 | ★★★★★ |

手術看護認定看護師とは、手術という特殊な医療現場における知識と技術を持つ看護師のことであり、同時に手術中のみならずその前後において患者に対して質の高い看護ケアを提供することが求められます。
例えば術前には患者の不安を取り除く精神的なケア、手術による合併症が起きないようにその予防対策に努めること、手術中の安全管理などがその役割となります。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
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認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
手術看護認定看護師の資格を得るには、他の認定看護師と同様看護師歴5年以上、そのうち手術看護の実績3年以上が必要で、その条件を満たしていれば現在全国で3ヶ所にて行われている教育課程に入学することができます。6ヶ月の教育課程修了後認定試験を受ける必要がありますが、合格率は90%以上、既に実践経験がありかつ教育課程を経た人にとってはそう難易度の高いものではないといわれています。
手術看護認定看護師に求められる看護師スキル

JNA(日本看護協会)が認定する手術看護認定看護師は、その名の通り手術という特定の分野に関して熟練した看護師スキルを持つ人とされています。
JNAによると、「術前・術中・術後の周手術期の患者に対して高レベルでの看護ができる人」が手術看護認定看護師であるため、これには特有のスキルが求められることが分かります。
例えば術前には患者訪問をし、患者の不安を取り除いて気持ちを落ち着けて手術に望めるようサポートし、家族に対しても正しい知識を伝えるコミュニケーション能力が求められますし、術中には機材の安全管理や合併症の予防などの管理・マネージメント能力が必要になります。
また他の看護スタッフへの指導も手術看護認定看護師に委ねられるため、時にリーダーシップを発揮することも求められるでしょう。
手術看護認定看護師の活躍できる職場

手術前の準備から術中の安全確保、術後の看護に至るまでの手術に関連した一連の看護業務が委ねられる手術看護認定看護師。
資格を取得した後に活躍できる職場は幅広く、大学病院や総合病院、救命救急センター、災害拠点病院に指定されている医療機関など、手術室を持つ病床数の多い医療機関であれば手術看護認定看護師を必要としているところは数多くあります。
また、海外の手術室看護師として働きたいという人も多くなっています。アメリカやカナダのように、その国の看護師資格試験をパスしなければいけないところもありますが、例えばイギリスやオーストラリアのように日本の看護師免許があれば現地で研修を受けるだけで良いというところもあります。またJICAや国境なき医師団の一員として発展途上国でオペに携わる看護師もいます。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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