救急看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
730名 | 90%以上 | ★★★★★ |

救急患者は急病や事故、災害などによって時や場所を選ばず発生する為、あらゆる状況下で救急看護を行うことのできるスペシャリストとして「救急看護認定看護師」が必要とされています。
救急看護認定看護師の役割は、病気、外傷の他に脳血管障害や中毒など様々な緊急事態に直面した患者とその家族に対し、少ない情報から状態を判断し適切なケアを行うこと。この初期段階での医療が今後の患者の回復度に大きく関係する為、救急看護認定看護師の役割は非常に重要なものと言えるでしょう。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
認定看護師の中では比較的特定が早かった救急看護は、2013年の時点で約730名が資格取得者として登録されています。合格率は他の認定看護師と同様90%以上と高いものですが、受験資格を得るまでの難易度が高いため、簡単になれるものではないことも覚えておきましょう。
救急看護認定看護師に求められる看護師スキル

いつどこで発生するか分からない緊急患者に対し、その制限された時間と情報の中から瞬時に状態を判断し適切な処置を施す救急看護認定看護師には、特有の高度な看護師スキルが求められます。あらゆる状態に対処できるオールマイティな知識と高い技術は勿論、時には予測不可能な事態に瞬時に対応する柔軟さと応用力も求められるでしょう。
また緊急看護には高いトリアージ能力も欠かせません。運び込まれてくる患者たちの血圧や呼吸数、脈拍などから症状がどの程度深刻であるのか、待っている間に容態が急変しないかを正しく判断し、緊急度によって患者を振り分けるトリアージ能力は、1人でも多くの命を救うために求められる高い看護師スキルであり、救急看護認定看護師にはこれが期待されているのです。
救急看護認定看護師の活躍できる職場

医療が進歩した現代であっても、救急患者の発生を防ぐことは非常に難しく、それどころか一刻を争う事態に対処しなければならない救急医療において適切な判断と処置を施すことのできる救急看護認定看護師の需要が減ることはないと考えられます。現在救急看護認定看護師が活躍できる主な職場は大学病院や救急指定病院、災害拠点病院、高度救急救命センターなどの医療機関ですが、大規模な災害が発生した場合にはその現場へ駆けつけて救急医療に携わる認定看護師もいます。
また、救急看護認定看護師の仕事は救急患者への対応だけに留まらず、他の医療スタッフたちへの救急看護に関する指導・教育、災害医療マニュアルの作成、訓練の企画、関連省庁との連携など非常事態に備えるための業務も含まれています。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円以上 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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