新生児集中ケア認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
287名 |
100%近い | ★★★★☆ |

2003年に新たに認定看護師の1分野として特定された「新生児集中ケア認定看護師」は、新生児集中ケアに関する専門的で幅広い最新の知識と技術を持ち、急性期にある新生児の身体的ケアと神経行動学的発達を支援するスペシャリストです。またこれにはハンデを持った新生児とその親が健全な親子関係を築くことができるようサポートするという役割も含まれています。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
新生児集中ケア認定看護師の認定試験合格率は100%近く、日本看護協会の認定する認定看護師教育機関の中には連続して合格率100%を記録しているところもありますが、そもそも受験資格を得るためには新生児集中ケアの分野で3年以上の経験を積み、生後1週間以内の重症集中ケアを5例以上担当した上で教育機関に入学し、教育課程を修了していなければなりませんから、決して難易度が低いというわけではないことを覚えておきましょう。
新生児集中ケア認定看護師に求められる看護師スキル

新生児集中ケア認定看護師の役割は、急性期にあるハイリスク新生児に生じうるリスクを推察し予防すること、また新生児が健全に発育できるようケアをすると共に健全な親子関係が形成されるようサポートすることです。
従って新生児集中ケアという分野における疾患の病態や診断、治療に関する専門的知識に基づいて新生児の病態の急変を予測・重篤化を防ぐフィジカルアセスメント能力や、新生児の在胎周数に応じた神経・知能面の発達に関する知識を土台として適切な看護技術を選択する能力などが求められることになります。
更に適切な倫理観を持ち、新生児及び家族の権利を擁護すること、また新生児集中ケアという分野の継続的教育に関わりその質を向上させることなども、新生児集中ケア認定看護師に求められる看護師スキルとなります。
新生児集中ケア認定看護師の活躍できる職場

少子化問題が叫ばれているものの、低出生体重児の増加や不妊治療による多胎児の増加に加え、産婦人科やNICU、小児科医・新生児化医の不足によって、新生児集中ケアの領域で高い専門技術を持つ看護師の需要が低下することはないとされています。
現在、新生児集中ケア認定看護師が活躍できる職場としては、病院の小児科や産婦人科の他に、新生児集中ケアに特化した医療機関、新生児向けの集中治療室であるNICUなどが挙げられます。特にNICU内では産婦人科とは分離された新生児科や未熟児科が設置されているため、新生児集中ケア認定看護師としての専門知識と技術を大いに活かすことができるでしょう。
また新生児集中ケア領域における指導や教育に携わりその質を高めることに貢献する認定看護師もいます。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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