皮膚・排泄ケア認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
1,778名 | 90%以上 | ★★★★★ |

「皮膚・排泄ケア認定看護師」とは、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアの3分野をカバーするその道のエキスパートです。
疾患によって異常をきたした皮膚及び皮膚障害のリスクの高い弱った皮膚を適切にケアし、健康を取り戻すこと、また排泄障害からくる苦痛を和らげ人間としての尊厳を保って人間らしく生きる意欲を持たせることが、皮膚・排泄ケア認定看護師の役割。
また患者や家族のセルフケアを支援することもその役割に含まれます。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
皮膚・排泄ケア認定看護師になるためには認定試験をクリアしなければなりませんが、合格率は90%以上と、そう高い難易度ではありません。しかし受験資格として、看護師歴5年以上、皮膚・排泄ケアの実務経験が3年以上、そして皮膚・排泄ケア認定看護師としての教育課程を修了する必要があり、これらの過程の方が難易度が高いという声もあります。
皮膚・排泄ケア認定看護師に求められる看護師スキル

皮膚・排泄ケア認定看護師に求められることは、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアの3分野における専門知識や技術が挙げられますが、その中でも基盤となるのがストーマケアです。ストーマケアの中には消化管ストーマや尿路ストーマだけでなく、胃ろうや気管切開孔のケアも含まれており、更には今後ストーマケアの専門外来や在宅ケアのニーズも高まると考えられるため、これらに対応できる看護しスキルが求められることになるでしょう。
また、排泄ケアに関しては、排泄障害に対応しつつ自立するための支援・指導することも求められるため、指導技術やデリケートな問題にも対応できるコミュニケーション能力も必要になります。
更に、これら3つの分野におけるスペシャリストとして、看護スタッフから相談を受けたり医師から意見を求められることもあるでしょう。
皮膚・排泄ケア認定看護師の活躍できる職場

高齢化社会に伴って寝たきりの患者が増加傾向にあるため、皮膚・排泄ケア認定看護師も必要とされてきています。
それに伴い、皮膚・排泄ケア認定看護師が活躍できる職場は増加してきており、特に寝たきりの患者の多い医療機関や施設において、排泄ケアや褥瘡ケアにおけるスペシャリストである認定看護師が多く求められています。
また、最近ではストーマ外来やスキンケア外来などの専門外来を設置している病院が少しずつ増えてきていますし、スキンケアの専門知識や技術は手術後の患者ケアにも必要であるため、手術室を持つ病院などで働く認定看護師も少なくありません。
更には、皮膚・排泄ケアのスペシャリストとして看護学部や認定看護師スクール、各講習会、セミナーなどの講師として活躍する人もいます。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

認定看護師へ看護師のキャリアアップ一覧
-
認定看護師とは
-
救急看護認定看護師
-
緩和ケア認定看護師
-
小児救急看護認定看護師
-
新生児集中ケア認定看護師
-
がん放射線療法看護認定看護師
-
がん化学療法看護認定看護師
-
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
-
摂食・嚥下障害看護認定看護師
-
感染管理認定看護師
-
透析看護認定看護師
-
手術看護認定看護師
-
糖尿病看護認定看護師
-
集中ケア認定看護師
-
がん性疼痛看護認定看護師
-
不妊症看護認定看護師
-
慢性心不全看護認定看護師
-
訪問看護認定看護師
-
皮膚・排泄ケア認定看護師
-
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
-
乳がん看護認定看護師
-
認知症看護認定看護師
-
転職で認定看護師支援の病院を探す方法