訪問看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
333名 | 90%以上 | ★★★★★ |

高齢化社会、在院日数の短縮化、また在宅療養を求める人の増加などによって、近年訪問看護のニーズが急激に伸びています。訪問看護では、医師や医療機器のない一般家庭で医療従事者としての看護が期待されるため、この分野で熟練したスキルや経験、知識を持つ「訪問看護認定看護師」が必要とされています。訪問看護認定看護師の役割は、在宅でも医療機関と同程度の診療・看護を受けられるようにすることであるため、病院と地域との連携をしっかりと持っている必要があります。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
訪問看護認定看護師の資格は、看護師歴5年以上、訪問看護師歴3年以上で、専門教育課程を修了し認定試験に合格した人に与えられます。試験そのものの難易度は、受験資格を備えた人にとってはそう高いものではなく、毎年平均90%以上の合格率となっています。
訪問看護認定看護師に求められる看護師スキル

訪問看護は通常看護師単独で行われる為、そのスペシャリストである訪問看護認定看護師には、医師も医療器具もない中で病院と同程度の診療・看護が求められるという非常に高いレベルが求められます。これには本人と家族への問診と同時にバイタルサインや顔色、四肢の動きなどを観察し、それに至るまでのプロセスを考えながら異常の有無や緊急度を判断することも含まれています。
また内科全般の知識が必要ですが、特に訪問看護は高齢者を対象にすることが多いため、高齢者に多い疾患に関する知識や看護技術、更には入浴・排泄の介助、認知症へのケアなどにも対応できる看護師スキルが求められるでしょう。
更に訪問看護という分野はまだ発展途上でありマニュアル化も進んでいないため、訪問看護認定看護師が先頭に立ってその看護技術のスキルアップを図ることが必要です。
訪問看護認定看護師の活躍できる職場

人材不足が叫ばれる看護師業界の中でも特に求人ニーズが高いのが、訪問看護師です。
その中でも訪問看護のスペシャリストである訪問看護認定看護師は、全就業看護師から見た比率としてはその割合が非常に低く、人材育成が叫ばれているため、その資格を取得出来れば様々なところで活躍することができます。
訪問看護認定看護師が活躍できる職場としては、都道府県など各自治体が設置した県立病院や市立病院、日本赤十字社が運営する病院での内科、訪問看護部門などの専属部署、また年々増え続ける訪問看護ステーションや介護福祉施設などが挙げられます。
また、訪問看護技術の向上が叫ばれているため、その高度な専門知識と技術を活かして看護学校の講師や講演会などで活躍する認定看護師もいます。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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