透析看護認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
151名 | 90%以上 | ★★★★★ |

透析認定看護師とは、透析治療という分野に特化して個々の患者さんに最適な物理的・精神的なケアをする看護師のこと。透析治療に対する深い知識をベースに、透析なしには生きられないという辛い状況下に立たされている患者さんとその家族に対する精神的なケアと生活指導、状況に応じて治療の調整を行うこと、また治療の質の向上に努めることがその主な役割となります。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
透析看護認定看護師の資格を取るためには6ヶ月間の教育課程を経た後認定試験を受けて合格しなければなりませんが、まずその教育過程に入学するには看護師としての実務期間が5年以上、そのうち3年は透析看護に携わっていなければなりません。しかし透析看護認定看護師試験の合格率は最低ラインでも80%で合格率は90%以上ですから、きちんと教育課程を修了した人ならそう高い難易度ではないと言えます。
透析看護認定看護師に求められる看護師スキル

透析治療に特化した看護知識と技術を持つ透析看護認定看護師。個々の患者とその家族を物理的にも精神的にも支えケアする基本的な看護師スキルに加え、透析治療という特殊な分野だからこそ求められる特有のスキルもあります。
基本的に透析治療とは長い期間にわたって続けていくものであるため、患者の状態の変化に合わせて適切な器具や装置、薬剤、透析液を変更していかなければならないこともあります。
そのため透析治療に関する全般的かつ専門的知識が必要とされるでしょう。その上透析治療の技術それ自体も常に新しいものに改良されていくため、それについていくための絶え間ない努力が求められます。
また透析看護という専門的立場から、他の医療に携わるスタッフたちに相談したり指導したりすることも必要になるため、高いコミュニケーション能力も求められるでしょう。
透析看護認定看護師の活躍できる職場

人工透析治療は今後も需要を伸ばし続けるであろうと考えられているため、透析看護認定看護師の資格を取る看護師も増えています。
透析看護認定看護師が活躍できる職場としては、やはり病院内の透析室が代表的でしょう。透析治療に特化した職場であるため、思う存分その知識と技術を活かし、また磨くことのできる職場です。
しかし、透析治療それ自体が特殊であることに加え、透析室の雰囲気も非常に独特あると言われます。患者は慢性的な病気によってナーバスになっていることも多く、そのストレスを看護師にぶつけることも珍しくありません。その為、スタッフたちの間でもストレスが溜まって職場の雰囲気が悪くなってしまうことがあります。従って透析看護認定看護師を求める職場は多々ありますが、転職する場合にはその職場の雰囲気や人間関係に注意する必要があるでしょう。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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