集中ケア認定看護師になるには

資格保持者 | 合格率 | 難易度 |
750名 | 90%以上 | ★★★★★ |

医療措置の中でも特に重症で集中治療を必要とする、命の危険がある患者とその家族に対する看護のエキスパートが「集中ケア認定看護師」です。
近年救命医療の発展によって集中治療領域においても、その看護技術のエキスパートが必要であるとして誕生しました。従ってその役割とは重症患者への専門的な看護を行うこと、またリハビリや家族へのサポートなどもそれに含まれます。
「資格取得の条件パンダ!」
- 日本の看護師免許を持っていること
- 免許取得後、実務5年以上、認定分野3年以上であること
-
認定看護師教育機関(課程)修了していること
(6ヶ月615時間以上) - 教育期間は6ヶ月以上、昼間に連続した教育であること
集中ケア認定看護師になるためには、看護師歴5年以上のうち3年は集中ケア部門で実績を積み、集中ケアを担当した回数が5回以上であること、その上で認定看護師教育課程を修了し試験に合格することが求められます。しかし、実務経験と教育課程における集中学習で大抵の人はその知識と技術を身につけることができるため、認定試験そのものの難易度はそう高くはなく、平均して90%の人が合格しています。
集中ケア認定看護師に求められる看護師スキル

生命の危機という緊急事態に対応しなければならない集中ケア認定看護師は、その場その場で的確な判断をしかつ迅速に対応することが求められます。
例えば重篤化を防ぐために病態の変化を予測し適切なアセスメントをしていかなければなりませんし、場合によっては特殊な環境下で治療が施される際に治療中の安全を確保すると共に患者の苦痛の緩和に努めなければなりません。
また集中ケア認定看護師に求められる看護師スキルには、患者やその家族への心理的なアセスメント能力や倫理的対応能力、信頼関係を築く能力なども含まれます。
例えば、生命の危機にある患者や家族自身が望む医療を受けられるように支援するには正しい倫理観とそれに基づいた対応ができるようでなければならないでしょう。更にチーム医療として他科と連携し協働するためのコミュニケーション能力や協調性も求められます。
集中ケア認定看護師の活躍できる職場

集中ケア認定看護師が活躍する職場として最も多いのが、病院内の集中治療室ですが、他にも救命救急センターや緊急外来を受付けている一般病棟、手術の多い診療科なども活躍できる場となっています。
命の危険のある緊迫した状態で必要とされる看護能力は大いに即戦力になるため、公には募集されていなくてもその医療機関で直に尋ねてみると歓迎されるということもあるようです。
集中ケア認定看護師の役割の一つは自らが役割モデルとなって重篤患者の看護を実践しながら集中看護ケアの指導を行うことで、そのため集中治療領域に留まらず一般病棟をラウンドして看護スタッフに指導・教育することもあります。他の病院へ赴いて研修・指導するという働き方も可能で、活躍できる職場は一般に考えられているより幅広いです。
■認定看護師取得にかかる費用
認定看護師取得にかかる費用一覧です。
項目 | 金額 |
入試試験料 | 約5万円 |
入学金 | 約5万円 |
授業料 | 約70万円 |
実習費 | 約10万円 |
認定審査費用 | 約5万円 |
認定費用 | 約5万円 |
合計 | 100万円 |
このように資格取得費用がかなり高額でかかります。そのため、認定看護師資格取得を支援している(金額を負担している)病院があります。

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