訪問看護ステーションの看護師求人を探す3つの注意点

訪問看護ステーションへの看護師転職を考えている人は、まずそこで求められる特有のスキル、あるいは注意点についてきちんと把握しておく必要があるでしょう。その中でも最大の注意点は、病院勤務とは比べ物にならないくらい介護家族との関わりが密接になるということです。
患者を介護する家族の多くは精神的にも身体的にも大きな負担やストレスを抱えていますから、訪問看護ステーションで働く看護師は、このような介護家族の負担をできるだけ軽くし、少しでも安定した生活が送れるよう助ける役割もあります。
コミュニケーションを良好に保って信頼を得て、相談にのることも求められるのです。
1.訪問看護ステーションホームの看護師メリット

訪問看護という成長のめざましい分野で働くことのできる、訪問看護ステーションへの看護師転職。
この分野でキャリアを積みたい看護師にとっては真剣に考えたい転職先ですが、それ以外にも、訪問看護ステーションへの転職には様々なメリットがあります。
家庭と仕事の両立も可能に

一つは、看護師職でありながら比較的自由度が高いということで、病院勤務では考えられなかった土日休み・日勤のみ・残業なしという待遇を提示しているところが少なくありません。短時間労働もOKとしているところもあり、子育てなど家庭との両立が可能で、プライベートな時間を確保することができます。
残業も夜勤もなしだとするとお給料も低くなってしまうのでは・・・と心配する人もいますが、実は、時間的に好条件でありながら訪問看護は意外に高給です。平均年収は400~500万円と言われていますので、夜勤や残業のある一般病院の給料と殆ど変わりません。

また、患者さんやその家族と深い付き合いになるため心の通い合う仕事ができますし、その場で自分自身の的確な判断が求められることも多くやりがいを感じるという看護師も多くいます。
2.訪問看護ステーションホームの看護師デメリット

看護師転職として人気の高い訪問看護ステーションですが、それ特有のデメリットも幾つかあります。訪問看護ステーションで働くデメリットについて、予めきちんと把握しておきましょう。
もともと訪問看護事業は比較的緩い条件での開業が可能であるため、小規模なところや個人で開業しているところも少なくありません。そのようなところでは、病院と比べると経営状態が不安定で、雇用や収入、労働時間の確保などの面で安定性に欠けてしまう可能性があります。例えば、一定の利用者を確保できないと、歩合制で働いている場合収入に大きく影響してしまうことになります。
また、逆に少人数で多くの利用者を看護しなければならないこともあり、当初の予定以上の労働が求められることもあります。そして、福利厚生が不十分であることもデメリットになるでしょう。
看護師に責任もかかってくる

更に、基本的に訪問看護は1人で行うものですから責任を負うことになりますし、患者やその家族との関わりが深くなるためその関係作りが難しい場合もあります。
担当が変わったばかりの時には前の看護師と比較されて、クレームを付けられてしまうこともあるようです。
3.看護師求人を探す注意点

高齢化社会の現代、訪問看護ステーションの数は増えているにも関わらず看護師の数は不足しているため、訪問看護ステーションによる看護師求人は簡単に見つかります。
しかし、訪問看護事業所は比較的開業条件が低いため、質の良いところもあれば悪いところもあって玉石混合です。看護師求人を探すにあたっては、幾つかの注意点を覚えておく必要があります。
訪問看護ステーションで求人を探すポイント

一番注意して確認しておきたい点は、給与や福利厚生ではなく実際の職場環境です。
例えば、医療機関との提携の有無で、患者さんが急変した時にすぐに対応してくれる医療機関があるのとないのとでは安心感が全く違います。
普段ひとりで看護を行う必要のある看護師にとって、バックアップとなる医療機関との提携はなくてはならない存在でしょう。更に、患者さんの介護度の程度や1日の訪問件数、オンコール体制の有無などの確認も必要です。
これらの注意点を確認したうえで、改めて給与体制や福利厚生、交通手段や交通費の支給の有無などを確認してください。その際は、具体的な数字を尋ねる方が良いでしょう。
訪問看護ステーションは比較的求人数が少ないため、看護師専用の求人サイトを利用することが探す上でスムーズですし、環境も把握しているので情報も得ることができます。
