手術室(オペ看)の看護師求人を探す4つの注意点

テレビドラマの影響からか、オペ看(手術室)への看護師転職を希望する人は少なくないようです。
しかし、実際にそこで働くとなると話は別で、想像以上に厳しく続かない人も多くいます。転職前に、オペ看に求められるポイントを知っておくようにしましょう。
【目次】
1.手術室(オペ看)の仕事について

そもそもオペ看の仕事には、直接介助の「器械出し」と間接介助の「外回り」の2種類があります。医師に器具を渡すといったサポートをするのが器械出しで、手術中の患者のケアや手術室全体の流れをマネージメントするのが外回りです。このためマネジメント能力は必須ですし、医師やスタッフとの連携が不可欠であるため、高いコミュニケーションの能力が求められます。「オペ看はただ黙々と仕事をしていれば良い」というイメージを持っているのであれば、それは大間違いと心得ておきましょう。
また、命がかかっているオペ看には独特の緊張感があり、時に医師やスタッフから怒鳴られるなど厳しい反応を受けることも少なくありません。そして手術中は立ちっ放しになるため、体力的にも精神的にもタフであることが求められます。
2.手術室(オペ看)の看護師転職メリット

体力的にも精神的にもタフであることが求められる手術室のオペ看ですが、看護師転職先として人気が高いのには、それなりの理由があります。そのメリットの中でも最も多く挙げられるものが、他では味わえない達成感です。手術室の張り詰めた緊張感の中で仕事をしていくことになりますが、その中で自分に任されている仕事をきちんとこなし、難しい手術が成功したときには何とも言えない達成感を味わうことができます。
経験を積み、医師や周りのスタッフからも頼られるようになると、病棟勤務以上のやりがいを感じるという人もいます。また、患者と直接関わることが少ないのでやりがいを感じられないという意見もありますが、一方で手術が成功した後の患者やその家族の安心した顔を見ることにやりがいを感じるという意見もあります。
オペ看経験者は転職に有利!

更に、オペ看は看護業務を行うわけではないのでスキルが低下するのではと心配する人もいますが、実際には「オペ看経験者はその後どこへ行っても使える」と評価されるほど頼りにされる存在になります。手術の内容や流れを勉強することでスキルアップし、一般病棟へ移っても看護を行う面でそれらの知識や経験が確実に役立つのです。
3.手術室(オペ看)の看護師転職デメリット

手術室で働くオペ看は、患者の命に直接関わる仕事であり、特有の緊張感を持つ職場ですが、他では味わえないやりがいがあるとして看護師転職先として人気の高いところでもあります。しかし、オペ看特有のデメリットも幾つかありますので、転職を決める前にこの点をしっかり理解しておきましょう。
精神的なストレスが多い!

オペ看のデメリットの1つは、やはりその特殊な環境ゆえの精神的ストレスです。患者の命に関わる仕事であるため手術室には並々ならぬ緊張感が有り、その中でスピードと正確さが求められると、その仕事内容になかなかついていけないという人もいます。
共に働く医師やスタッフたちもピリピリしているため、失敗に対して余計に厳しい叱咤を浴びせられることも珍しくありません。こうして慣れる前に精神的に参ってしまい、転職を希望する人も少なくないのです。
また、それ程の緊張感の中で仕事をしなければならないにも関わらず、給料は普通の看護師と変わらず、むしろ夜勤がない場合には低くなってしまうことさえあるのもデメリットになります。オペ看は、どちらかというと給料よりやりがいを求めている人に向いている職場と言えるでしょう。
4.手術室(オペ看)の看護師求人を探す注意点

手術に立会い医師の補助をするオペ看(手術室)看護師は病院内で働く看護師としては特殊な部類に入りますが、ここで働きたいという人も少なくありません。
その特殊性から、経験や特殊な資格がなければ看護師求人を探すのは難しいのではと心配する人もいるようです。
しかし、実際のところ何らかの経験や資格を条件に看護師求人を出しているオペ看は殆どありません。むしろ、就職後できるだけ早く仕事を覚えて欲しい為に、若い新卒の看護師を採用することの方が多いです。

とはいうものの、オペ看の看護師求人を探すにあたって覚えておきたい注意点もあります。
それは他科と比べて求人数が少ないということで、そもそも手術室を持たない病院も多いためこれは無理のないことで、そのため見つけにくく競争率が上がってしまうことは避けられません。ではどうすれば効率よくオペ看の看護師求人を見つけることができるのか。一番のお勧めは、看護師求人サイトに登録することです。なぜなら看護師求人サイトなら非公開求人も閲覧できますし、専任のコンサルタントにオペ看希望であることを伝えておくことで希望する職場を紹介してもらうこともできるからです。
