看護師治験コーディネーター(CRC)へ転職

看護師が転職するのに人気の治験コーディネーターCRCの職種についてご紹介しているページになります。
治験とは、その名の通り薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験の事になります。治験コーディネーターはその臨床試験のコーディネートをする仕事になります。
主に、看護師、薬剤師、臨床検査技師がCRCとてして活躍する場を与えられます。
治験コーディネーターCRCの転職の流れ

転職の流れは、上記のようなイメージです。治験コーディネーター(CRC)はどうしても専門知識が必要なため、病院での臨床経験が3年~4年は合った方が良いと言われています。
皆様は看護師資格をお持ちなので、問題ないと思いますが、治験コーディネーター(CRC)になるためには「資格」は必要ありません。
誰でもなれますが、企業や病院側が採用をしてくれない実情があるため、看護師資格、検査技師資格、薬剤師資格、保健師資格を持っている有資格者でないと難しい傾向にあります。
治験コーディネーター(CRC)の仕事の魅力

治験コーディネーターを看護師として行う魅力は患者さんのメンタル面のケアを中心に看護できることにあります。
医療従事者として”やりがい”を感じる方も多く、治験関係に転職する方も多いです。
■看護師にはなかった感じることの出来る達成感!
看護師にはなかった”達成感”を味わえることも魅力の一つと言えます。
治験には終了期間がありますので、ケア・サポートをしている医師やスタッフ、担当のモニターとやりきった達成感を感じ合うことが可能になります。
さらに、新薬が発売されたときの喜びはたまらないものでしょう。
■新薬が効いたときに、感謝される喜び!
新薬が患者に聞いたときには、治りにくい病気や症状の場合が多く、そのため新薬が少しでも患者に効果があった時は、家族や患者にものすごく感謝されます。
仕事冥利に尽きる瞬間を感じることができます。
このように達成感や充実感を感じる仕事は看護師の仕事を行っている際にはあまり感じられなかった人が多く、転職希望の方が多いです。
治験コーディネーター(CRC)のメリット・デメリット

どのような仕事にもメリット・デメリットが存在します。
治験コーディネーターを目指す上では確認をしておきたい事項です。
●CRCのメリットとは?
●病院勤めの看護師と違って土日祝日が休み!予定も合わせやすい!
●ゴールデンウィークや年末年始ももちろん休み!
●会社員なので”夜勤”はもちろんない。
●看護師と比べて体力的には非常にラク!
●看護師と違い、人脈の幅がかなり広がり、交友関係も広くなる。
●人生においての視野が広がる可能性が高い!
●頑張った分だけ評価される!
●給与が割と良い!
●達成感と充実感を感じることが出来る。
●自分が関わった新薬がでるとうれしい!
●CRCのデメリットとは?
●プロジェクトによっては勤務地が遠くなる可能性がある。
●パソコン業務が多いので苦手な人はNG!
●調整役も行うためにストレスも多い。
●総合病院、大学病院の看護師に比べたら給与は安い。
●「患者のため」とういうよりは薬のために働く可能性がある。
■メリット・デメリットまとめ
看護師から治験コーディネーターに転職される方の多くは、「夜勤がない」「仕事が楽」「土日しっかり休める」などの理由で転職してくる、通常の会社員になりたい型と、総合病院などで治験の現場を見たり、治験コーディネーターを行っている看護師を見て憧れる、憧れ型があります。
デメリットを見たとしても長く、続けられる仕事を!と思うと治験コーディネーターはおすすめです。
治験コーディネーター(CRC)の仕事内容(1日)

仕事内容を明確にするために、治験コーディネーターの1日の流れをお追っていきます。
9:00~出勤して準備等
会社に出勤します。ここは会社員と変わりませんね。実際事務所でメールのチェックや施設に行く準備などを行います。
看護師もそうですが、会社は会社でルールがありますね。
施設に直行する日もあるので、確認が必要です。
11:00~担当施設まで移動
医療施設まで移動します。丁度お昼時と重なるので、お昼ご飯をすましてから行くか、弁当を買って医療施設へ行きます。
担当の場所によっては時間がかかるケースが多く、直行ばかりの年もあります。
13:00~ 施設到着し、業務等
医療施設のスタッフに挨拶します。慣れてきたらある程度会釈で終了ですね。来院予定の被験者のカルテをチェックし、どの時間に来院するか、医師、看護師。各種スタッフへ報告します。報告をミスしてしまうと、バタバタしますので注意が必要です。
15:00~被験者と面談や医師の診察
ここで、コミュニケーション能力が問われます。通常の看護師とはちょっと違い、被験者と面談を行います。体調の変化がどのような状態か服薬状況を聞き取ります。
服薬方法の指導や次回来院の日時を設定も行います。
16:00~医師やCRAと打ち合わせ等
医師とCRAとの打ち合わせを行います。CRAには主に被験者の報告をします。ここで再度医療方針が変更になったりしますので、集中が必要になります。
18:00~帰社(1日の終了)
帰社しない場合もありますが、施設への場所が遠かったら自然に残業の業務が入る場合があります。移動などをしている時間が長い場合は残業手当が出ない会社がありますので注意が必要です。
治験コーディネーター(CRC)になるには資格が必要?
治験コーディネーター(CRC)になるために、実はCRC専門の資格は必要ありません。そのため人気の仕事とも言えますね。短大卒業した看護師の資格を持っていれば、十分に条件にはいります。その他、CRCで資格を持って働く人は看護師の他に、薬剤師、検査技師、保健師などの資格を持っている方が活躍しています。看護師も薬剤師の場合も、3年以上は経験がいると思ってください。(2年でも実際にCRCを行う人はいます。)
■治験コーディネーター(CRC)が未経験でも転職可能?
未経験で可能です。1つ言うのであれば、看護師として臨床経験がないと面接に受かりにくい点です。基本的に治験コーディネーターの研修等は入社してから企業側が行ってくれます。
転職サイトを下記で説明しますが、「未経験OK」などの治験関係の求人は増えてきています。即戦力と言うよりは、看護師を企業に就職させて教育を行っていくイメージが強いです。
■CRCになった後、取得をお勧めする資格があり!
治験コーディネーター(CRC)になった方が良く取得する資格は、「CRC認定試験」になります。治験コーディネーター(CRC)を育成している企業などはなるべく取得を義務化しているところもあるぐらい有名です。
良く、こちらの資格がないと「CRCになることができない」と思う方もいるみたいですが、間違いですね。治験コーディネーター(CRC)として転職が成功した際は必ず取得しておきたいです。
日本SMO協会というところが運営しており、受験料は1万円程度になります。年に1度しか行われない試験なので、チェックをしておきましょう。
治験コーディネーター(CRC)の平均年収と年齢
治験コーディネーター(CRC)は病院の臨床経験が3年以上必要になってくるケースがほとんどのため、平均年齢は予想がつくと思いますが、高い傾向にあります。しかしながら年収は総合病院や大学病院で働く看護師と比べるとなかなか厳しい現状があります。
■治験コーディネーター(CRC)の平均年収
アメリカではCRCは企業にとって必要不可欠な人材のため、年収も高いですが、日本では他国と比べると新薬の開発に消極的な面があり、進んでいません。そのためか、初年度の年収に置いては転職を行うとダウンするケースが多いです。
初年度の年収でおよそ300万円ぐらいからになります。
就職を行う企業によっては変動はありますが、看護師から転職を行った場合は300万~450万ぐらいの間の年収になることは、ほぼ間違いありません。
■治験コーディネーター(CRC)は経験値で収入が上がる
治験コーディネーター(CRC)を目指すなら早めに転職を行うべき理由の1つが年収にあります。経験値によって年収のアップダウンをする仕事になるので、熟練度が高ければ高いほど給与は上がります。前文で説明した「CRC認定試験」を給与の昇給査定に入れている企業もあります。
■治験コーディネーター(CRC)の平均年齢について
20代後半~30代中盤ぐらいまでの年齢の方が治験コーディネーター(CRC)として一番多く働いている平均年齢になります。例えば40代だから転職できないというような年齢はあまり関係ありません。
転職を行う場合は年齢を気にする方が非常に多いですが、看護師資格を持っているためさほど気にしなくて構いません。
治験コーディネーター(CRC)に転職する方法
繰り返しの説明になりますが、治験コーディネーター(CRC)になるためには「資格は必要ありません。」また「臨床経験が3年以上」の実績はほしいところです。ただ、こちらも治験コーディネーター(CRC)になる条件ではありません。ほとんどの治験コーディネーター(CRC)転職求人は未経験OKの求人が多いので希望の方は下記へ進んでください。
治験コーディネーター(CRC)の転職は看護師専用の求人紹介会社を利用する
大前提として、当サイトでは複数サイトの登録はおすすめしていません。やり取りが増える分、働きながらの転職に負担が出るからです。
ただ、治験コーディネーター(CRC)は違います。求人数が少ない点と、人気があるため、複数サイトへの登録が必須になります。可能あれば3つ以上登録しましょう。
また、紹介する下記サイトは無料会員登録後に非公開求人が確認できます。そこに治験コーディネーター(CRC)の求人が眠っている場合があるので、まずは会員登録を行い、担当コンサルタントに相談しましょう!
※登録から転職の紹介等も含めすべてに費用はかかりません。
※すべて無料のサービスになります。
※看護師、保健師、助産師資格を持った方が対象になります。
1位・・・マイナビ看護師 治験コーディネーター(CRC)特集もあり!
対応エリア:全国
マイナビ看護師は全国対応の看護師求人紹介サイトになります。転職と言えばマイナビと言うほど有名ですよね。転職サイト総合1位を獲得するぐらいの企業です。
治験コーディネーター(CRC)に関しては他のサイトと比較しても圧倒的に力を入れています。そのためセミナーなども行っていますので、まずは会員登録を行うことが必須です。1分程度で終了します。
2位・・・ナースフル リクルートならではの企業とのグリップ力! ナースフル

重点対応エリア:首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城) 関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀) 東海(愛知) 九州(福岡・熊本・大分)
重点対応エリアはナースフルが得意としているエリアのため、お住まいや働くエリアが該当される方は登録してください。
ナースフルはリクルートが運営しており、企業とのグリップ力はやはり転職のプロ!治験コーディネーター(CRC)の看護師求人も充実しているため、マイナビと合わせて利用したい!
8.治験コーディネーター(CRC)の良くある質問Q&A
看護師が治験コーディネーター(CRC)に転職を考える上での良くある質問をまとめておきます。それでも分からない方は一番下にコメントいただければ、ご質問にお答えできます。
Q:看護師からCRCになるには具体的にどうしたら良い?
A:答えは行動あるのみです。上記から無料登録してCRCの求人を探してください。上記でも説明しているように、CRCになるには資格は不要です。
Q:看護師から転職した治験コーディネーター年収をもっと細かく教えて
都市部か地方によって変わりますが、都市部を前提に記載します。
●20代・・・350万~370万円 月22万円前後
●30代・・・380万~400万円 月27万円前後
●40代・・・400万前後 月28万前後
あくまで平均なので、実績を積んで役職がついている方で700万円~800万円の年収を見たことがあります。やはりキャリアが大事になりますので、目的があって転職を希望される方は早い方が良いでしょう。
Q:ママさんナースとして活躍していました。転職は子供がいても可能でしょうか
夜勤がある病院の看護師に比べて、比較的時間の制限は少ないと言えます。そのため子供がいる看護師も治験コーディネーターとして働いている方がいますが、看護師よりは多くないです。
残業が発生した場合でも対応が可能であれば、問題はないでしょう。
また、子供がいて残業NGの場合、採用される可能性は通常の方より低いですが、チャレンジする価値はあります。
Q:土日は必ず休みなんでしょうか
休みです。企業なので当然ですね。ほとんどの会社が土日の出勤があった場合は代休が取れる仕組みになっています。(労働基準法があるので当然です)
病院に勤めている看護師のように、残業当たり前。休日なんてない。なんて世界は他にありません。
Q:転職した方の離職率はどれぐらいでしょうか
統計を出しているデータがないのでおおよそ企業によって大小なりますが、20%ぐらいになります。10人入って2名退職者が出るぐらいなので、離職率はかなり低くなっています。
Q:男性看護師ですが、何か女性看護師とに違いはありますか
違いはあります。産婦人科に女性が多いように、泌尿器科系の治験を任されるケースが多いです。看護師からの転職で治験コーディネーター(CRC)になる方はやはり少ないので重宝される存在となります。
※他にご質問があれば、一番下のコメント欄に掲載してください。
治験コーディネーター(CRC)のお役立ち情報
いくつかお役立ち情報を掲載しています。
しっかりと確認を行って、より良い転職活動を行ってください。
2013年
10月
30日
水
総合病院を子育てが理由で退職!3年後、治験の仕事に転職した看護師体験

30代・女性・神奈川県
転職した理由:子供が小学校に入学したため
利用したサイト:ナースフル
転職職種:治験コーディネーター(CRC)
ブランクがあっても希望の転職!
私が看護師転職を行った理由の1番は子育てと家庭の両立が難しくなってしまった、というのが一番の理由になります。その後3年間のブラングを経て、子供が小学校に入学したのを機に再就職を行いました。参考になるかわかりませんが、私の転職体験談です。