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看護師が行う仕事内容は、基本的には検査業務です。たとえば検診に訪れた人の採血を行ったり、血圧を測ったりというのが主な仕事です。その日の担当によって、採血や血圧などの担当を決められる場合もあれば、毎日同じ検査を担当する場合もあります。

センターによってやり方は違うので、その点は確認しておきましょう。基本的には流れ作業のようにルーティンな仕事になるので、ひとりひとりとじっくり話をする、という状態ではありません。

また、検査業務など看護資格が必要な仕事以外にも、事務的な作業や雑用などもやらなければならない検診センターもあります。

検診センターに勤める看護師に求められるのは、注射や採血など基本的な看護スキルです。

検診センターでは、病院で行うような専門的な検査は基本的に行いませんが、採血などはかなりのスピードで行われます。慣れていないと緊張しますし、失敗すると厳しいことを言う人もいますが、病棟での経験が浅い場合はここで経験を重ねるしかありません。

こうした看護スキルは、何度も行ううちに必ず上達していきますので、無理せず経験を重ねていくようにしましょう。短時間でも相手に良い印象を与えるスキルがあると、かなりスムーズに仕事ができるようになります。

看護師が検診センターで働くメリットは、まず日勤のみで残業が少ない仕事だということです。

基本的には土日が休みの検診センターが多いため、土日に休日を取ることができ、家族がある人でも働きやすいのもメリットでしょう。

夫や子どもと休みを合わせることで、家族が顔を合わせる時間も多くなります。夜勤がないので生活リズムも維持しやすく、体力的にも無理なく働くことも可能瀬です。

病院と違って深刻な病気の人が来たり、命を預かるような責任感ある仕事をするわけでもありません。

命を預かるような仕事や、最新の医療技術を使った治療はやりがいはあるのですが、そのぶん精神的には負担になりやすいのも確か。ちょっとしたミスが命に関わるというストレスに疲れて転職してくる人も多いのです。

検診センターでは病院のように一刻を争うようなケースはほとんどありませんし、緊急で手術が入ったり容体が急変するようなこともありません。もちろん採血なども検査業務も手を抜いてはいけない仕事ですが、病院勤務の場合に比べると、緊張感には大きな違いがあるのです。

検診センターで働く看護師は、家庭を持ち、育児をしながらパートタイムで仕事をするケースも多々あります。

そのため、一日数時間の時短勤務や、短期間のアルバイト、一日だけの単発バイトなど、さまざまな働き方が可能になっています。

働き方にバリエーションを持たせることで、なかなか働くことのできなかった人にも働く場を提供しているのです。

看護師が検診センターで働くデメリットは、看護師としてのスキルアップは望めないということです。

もちろんひたすら採血をすることで、採血の技術は高くなりますが、全般的な看護スキルを考えると、上達しないばかりか、衰えてしまう可能性もあります。

行う業務がどうしても限られてしまうので幅広く看護スキルを実践することが出来ず、スキルアップを希望する人には向かない職場です。

検査は流れ作業のようにかなりのスピードで行われるので、一人一人とじっくり向きあって話をする暇はありません。

コミュニケーションを取る必要も、その時間もないので、とにかくどんどん採血などの検査業務を進めていくことになり、やりがいを感じにくいのも確かです。

検診センターによっては看護師が行うべき検査業務など以外にも、雑用的な仕事を任されることが多くあります。

データの集計や、物品の補充など、事務的な仕事も多くなるので、パソコンが使えないと困ることもあるようです。決してハードな仕事ではありませんが、看護師としての仕事にやりがいを求める場合は、あまり適していない仕事になるでしょう。日勤のみになるので、どうして病棟勤務の看護師と比べると給料も安くなります。

看護師の資格を活かしながらできる事務の仕事だと思って勤務したほうがいいかもしれません。とはいえ、検診センターにもいろいろな疾患を抱えた人が訪れるので、看護師として全く勉強にならないわけではありませんし、自分の意識次第で勉強することももちろん可能です。