
転職活動にあって、面接は避けて通れないイベントです。面接は、いわば転職活動の最終関門といえます。比較的、転職が楽な看護師業界ですが、人気の病院や人気の求人の場合は通常と同じように面接で落とされる可能性が高いです。
転職活動をしている看護師の、面接に対する理解度は、意外に低いのが一般的と言えます。準備一つにしても、今までの経験を振り返って、上手にアピールすることぐらいです。そのような準備不足の状態で、面接に臨み「自分がアピールしたかったことの半分も採用担当者にアピールすることができなかった」という声が看護師の転職活動では多く見受けられます。

なぜ面接に落ちるのか、それは能力がないと言う理由よりも、面接の捉え方を誤解し、準備を怠ったと言えるでしょう。
このページでは看護師転職人気求人へ応募し、面接を受け合格するための必勝法について説明していきます。
【目次】
1.新卒時と転職時の看護師面接の違い

面接は病院(希望勤務先)に一歩入った時から選考が始まっていると思ってください。ある極端な例があります。
某企業での集団面接を行った際に、採用担当者が「今日は暑いから上着を脱いでもいいですよ」と言うので、何人か上着を脱ぎました。
すると「今上着を脱いだ方は帰ってください」と言われたそうです。(これは極端な例ですが、実際に合同面接であった事例です。)
つまり、面接時には受け答えだけではなく、すべての行動が見られているということを実感し、面接を受けることが重要なポイントになります。
転職時の看護師面接のマナー

看護師転職の中途採用の場合、当然社会人としてのマナーを、身に着けているはずとして、面接担当者には見られてしまいます。
指定の時間に遅れないと言ったことは勿、受付での対応、面接会場の入退室まで厳しくチェックされ、選考に絡んでくることを肝に銘じてください。
転職希望者に対して必ず質問してくるのは、前の病院(勤務先)の退職と、この病院を選んだ志望理由です。新卒者と徹底的に違うのはこの質問になります。
1時間程度の面接で100%は分からない

転職する看護師はどこの面接を受けたとしても、「経験」や「技能」が優先されることは間違いありませんが、新卒時と同じく、「人間性」「熱意」が最後の決め手となることが多いと言えます。
なぜならば、看護師転職時の面接回数はほとんどのケースの場合1度のみの面談で採用・不採用を決めるからです。
1時間程度の時間で面接官も100%人間性や仕事のできが分かるわけではもちろんありません。だからこそ、「人間性」や「熱意」が決め手となります。
準備することで、面接は劇的に変わる

熱意、人間性2つの要素の内、熱意は面接の準備や臨む姿勢で大きく変えられます。
人間性は、これまでの人生が背景にありますので、すぐに変えることは難しいでしょう。
-
「どうしてもこの仕事がしたい」
-
「入社してこの会社に貢献したい」
という情熱が採用担当者に伝われば、年齢オーバーや経験不足などのハンデがあっても、乗り越えることができる可能性が高いということになります。では、次に、面接で評価される看護師とはどのような看護師になるのでしょうか。詳しく確認してみましょう。
2.面接で評価される看護師とは

採用担当者は、転職希望者に「志望動機」「転職理由」「プライベートな事項」など様々な角度から質問してきます。
これは看護師転職者の面接に限らず、一般的な質問です。こうした質問を投げかけているのは、ある意図があって質問していると言えます。
それは、採用担当者が本当に知りたいのは転職希望者の「熱意」であり、「能力」「人柄」になります。実績やキャリアは、誰が見てもすごい状態でなければオプションみたいなものと考えてください。
面接官への3つのアピールポイント

病院等の面接担当者は仕事にどれだけの熱意があり、周りの人たちとの協調性、どれだけの仕事能力があるかを探っているのです。
- 仕事への熱意
- 周囲との協調性の有無
- 看護師としての仕事能力
この3点をアピールできないと、逆に、「能力があっても協調性がない」「人柄は良くても熱意がない」といった評価になります。この3点をバランスよく保持している人が、高い評価につながり、採用されると言っても良いでしょう。
看護師採用基準項目 | 項目の詳細 |
仕事への熱意 |
はきはき答える、入社後のビジョンがある 自己啓発、将来の夢がある 転職の理由が納得できる 入社への意欲 |
周囲との協調性 |
協調性、客観的な判断、明るい印象、 |
看護師の能力について |
実績、経歴 実務能力、視覚、 アイデアが豊富、コミュニケーション |
上記のような看護師が面接時に高く評価される傾向があります。
面接において、準備練習すれば、即結果が出せるのが「熱意」です。看護師求人の中でも人気求人の場合は特に、採用担当者にいかにしたら熱意を伝えられか、徹底して練習して臨むことをお勧めします。
採用担当者は表情もチェックしている

採用担当者は、質問した答えだけでなく、そのときの態度や表情もチェックします。尊大な態度、自分の言葉に酔う、言葉に自信がない、言葉に熱意が感じられない、など細かに観察しています。むしろ答えの内容より、重要かもしれません。練習では、家族や友人にチェックしてもらう方が良いでしょう。
言葉に熱意があるか、表情はイキイキしているか、語尾は明確化、言葉は聞き取りやすいか、話す時の姿勢は良いか、などがチェックポイントです。
こうした練習の積み重ねが本番の面接で、自然にスムーズに言葉が出、採用担当者の印象を良くすることになりましょう。面接では、無駄な会話は一切ないと思ってよいでしょう。採用担当者の質問は、一見無駄と思われる質問でも、必ず明確な目的があります。
面接練習をするのが嫌な看護師の対処法について

面接の練習はしたくない。と思っている場合は、希望の求人の前に第二希望と第三希望の病院等の面接を先に受けておくことをお勧めします。
基本的に聞かれる内容は同じですし、面接担当者の印象により希望の病院が変わる可能性もあります。
そのため、練習という意味あいではなく、多くの病院を知るという意味で、看護師転職には面接を複数受けることをお勧めします。
3.看護師面接時に大切なこと

看護師の面接を行う場合によく聞くのが、人前で話すのが苦手だという意見が多いです。
話上手は流調に言葉を話すことではありません。「話す前に他人の意見よく聞くこと」が本当の話上手といえます。話を集中して聞けば、質問の目的は何か理解できます。それを理解して回答するのと、おざなりに答えるのとでは、回答のレベルに大きな差が出ます。
こうした充実した質疑が面接の合否を分けることになり、よく聞き、良く理解し、適切に回答することが何よりも大切と言えます。「はい私もそう思います」など自分の考えを挟みながら、採用担当者が話しやすい雰囲気をつくって行くのも印象を強くする秘訣です。
結論から分かりやすく回答は行う

自分の意見をはっきり述べても、他人の意見を聞けなくてはコミュニケーション能力を疑われます。また、簡潔にわかりやすく回答することは、当然のことですが、多くの看護師面接を行っている中ではほとんどの看護師ができていません。まとまりのない話は、採用担当者不快感を招きます。
大事なポイントをわかりやすく相手に伝えるには、「結論を先に述べる事」を忘れないで下さい。採用担当者の質問に対して、何を知りたいのかを素早く理解し、その知りたい結論を先に言うことです。
たとえな、採用担当者が「この仕事ができますか?」と質問した場合、「できます」とはっきり断言したのちに、理由を説明することが重要です。
例えば以下のような流れになります。
「あなたはこの仕事ができますか?」
- 「はいできます」
- 「なぜなら前の勤め先で経験があります」
- 「ですからこの仕事は自信があります」
- 「だから御社(基院)に貢献できます」
と、上記のような流れになります。
面接の絶対条件は、採用担当者に良い印象を持ってもらうこと、つまり好感を持ってもらうことが合否の大きな分岐点になると言うことを、しっかり肝に命じてください。
4.看護師転職面接でよく出る質問の対拠事例

当たり前ですが、看護師面接時に「使いづらそう」「生意気だ」と思われたらその時点で人気の求人の場合はアウトです。採用される人と採用されない人の分岐点は、採用担当者に、「誠実な人柄」「前向きな性格」を伝えられるかどうかにかかってきます。
そこで看護師転職面接によく出る質問と回答の例を挙げてみます。
Q:前の病院を辞めた理由は何ですか?

看護師転職面接には、必ず出る最重要質問です。
この質問には、安易にやめたのではなく将来の夢を実現、ステップアップの転職であることをアピールしましょう。
ここで医師や上司とのコミュニケーションが取れなかった、人間関係の悩みなどの理由があっても言わない方が無難でしょう
採用担当者の質問の目的は、前の病院のトラブル、飽きやすい性格、部下にしたら扱いにくいタイプかを見極めることにあります。
Q:当病院を志望した動機は?

この質問も必ず出ます。ここでは、「○○病院の将来性を見越して」などの、具体性のない褒め言葉はやめましょう。それよりも「自分にとって、やりたいことを実現するため、この病院は必要」と言う強い意志を伝えた方が良いでしょう。
採用担当者の質問の目的は、辛い仕事でも耐えられるか、目標に向かって実現させようとする強い意志があるかなどを見ます。
Q:当病院で将来どの様な仕事がしたいか?

欧米での面接には必ず聞かれる質問です。日本でもこの質問は、業種に限らず増えているようです。
これには将来像と今の自分が、どうつながるのか具体的に説明したほうが良いでしょう。
採用担当者は、目標に向かって主体的に仕事をしているかどうかの判断材料にします。
Q:仕事での信条を聞かせてください

「仕事の信条は」と聞かれますと、つい構えてしまいます。「患者様のニーズを的確に把握し・・・」と、一般的な回答では採用担当者の胸に響かないでしょう。
「こういう考えの人なら一緒に働いてみたい」と思わせるような回答が良いでしょう。ここでは抽象的になりやすいので、体験を交え具体的に答える方が好感を持ってもらえるでしょう。
Q:誇れる実績を一つ聞かせてください。

即戦力になれるかどうか、大事な質問です。
エピソードを交えながら、どう考えて行動したか、などより具体的に分かりやすく説明してください。
Q:あなたの性格はどのような性格ですか

会社に会うか、仕事に合うかをチェックするのが目的です。
採用担当者が本当に知りたいのは、自己分析能力と言えましょう。そこで自分の長所、短所を挙げることもいいでしょう。
Q:希望条件があればお聞かせください

この際、給与面においては、すでに条件を提出し、その回答が出ているケースが多いので、「御社規定に従います」が模範解答と言えましょう。
キャリアのある転職者については、「希望の役職」を聞かれることもあります。この場合、「役職に就きたい」では勿論ダメになります。「その仕事に、こんな立場で積極的に関わりたい」が正しい回答と言えましょう。


いかがでしたか?人気の看護師転職求人の場合は面接が運命を分けると言っても過言ではありません。面接に不安がある場合は、看護師転職サイトを利用しましょう。
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