
ICU(集中治療室)は緊急性の高い患者さんが運び込まれるところですので、常に緊張感が漂います。求められる知識や能力が高いことから、看護師としてのキャリアアップにつながるとして転職先として大変人気があります。
もしICUに転職を考えているのなら、転職する際にはいくつか注意しておくべき点があります。このページではICUに看護師転職する注意点と、ICUの看護師の1日について説明していきます。
ICUに初めて看護師転職する場合の4つの注意!

看護師としてキャリアアップやスキルを身に着けたいと思う方がICUに転職する場合が多いです。
初めてICUに看護師転職する場合はそれなりの心構えが必要といえます。
少し一般的な注意点ではありますが、ICUに転職する看護師の注意点について確認していきましょう。
看護師に求められる能力は高いこと

1つ目は「求められる能力が高い」ということです。患者さんの命を救う最前線としてICUで働くことに大きな意義ややりがいを感じる人が多いですが、一刻を争う状況でのミスは許されないので、どんな非常事態にも冷静に判断し行動できる能力が必要です。
また、最新の医療機器を扱えるよう常に勉強する姿勢が必要ですし、他科にわたって対処できる医療知識も必要です。
看護師としてキャリアが積みあがる一方で、仕事と真剣に向き合う必要があります。
看護師にかかるストレスは大きいこと

2つ目の注意点は「常にストレスと隣あわせ」ということです。各種手当がつくのでお給料面では厚遇されているICUでの仕事ですが、常にハードな状況を乗り切らなくてはならないので、強いストレスを感じることが多いです。
一日中、トイレに行く暇もなく患者の対応に追われる日が続くので自分自身の疲れをクリアできるように自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。どんなに疲れても明日に残さず、次の仕事の時には集中して取り組めるようにしておきましょう。
几帳面で真面目な性格の方が向いている

3つ目の注意点は「真面目で几帳面な性格が必要」ということです。ICUはどんな些細なミスも許されませんから、他人が見ていなくても真面目で几帳面な仕事ができる人でなくては務まらないと言われています。ICUで働くことを夢見ていても私は几帳面じゃないからダメだと思って諦めないでください。
人間は仕事しだいで変わります。どうしてもICUで働きたいのなら面接官にその熱意を伝えてみましょう。生半可な気持ちでないのなら、きっとその気持ちが伝わるはずです。
求人募集数が他に比べて少ない

4つ目の注意点は「求人が少ない」ということです。実はICUがある病院がそもそも少ないのです。脳梗塞や心臓病などの専門病院や総合病院にしかICUはありませんので、求人の絶対数が少ないです。ICUでの求人を探すのは自分ひとりでは限界があるでしょう。
もしICUへの転職を希望しているのなら、看護師転職サイトで探した方が効率的といえます。その際に利用する看護師転職サイトもICUに強いところを選びましょう。自分の希望などを伝えればキャリアコンサルタントが適性などを考慮して、より良いアドバイスをもらえる可能性がありますので、納得いくまで相談することをおすすめします。

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ICUで働く看護師の1日

ICUはIntensive Care Unitの略で日本では「集中治療室」と呼ばれています。24時間体制で緊急の対応が必要とされる大変忙しい部署です。外科や内科だけでなく、呼吸や循環器など他科にわたっての処置が行われるので、豊富な経験や知識が必要なのはもちろんのこと、どんな事態にも対応できるフレキシビリティが必要なところです。
それだけに大きなやりがいを感じている看護師は少なくありません。ICUで働く看護師の1日は次の通りです。今回は一般的なICU看護師の日勤を掲載しています。
- 7時15分:病棟へ行き、情報収集につとめ、患者さんが超絶症状が出ている場合は参考資料に目を通します。夜勤者からの申し送りのあと、バイタルなどを取って仕事をはじめます。この時間から業務終了まで息つくひまがほとんどありません。
- 12:00:ランチ(小休憩)
- 13:00:カンファレンスに出席
- 14:00:バイタルをり、入院のお迎えなどで息つく暇なく動き回ります。
- 19:00:ようやく一息つけます。記録を残して夜勤者へ申し送り
- 20:30:記録を残して夜勤者へ申し送りをし、20時半に業務終了です。
2交代制や3交代制、病院の体制によって大きく変化しますが、若干労働基準法を逸脱しているスケジュールとなる場合が多いです。リアルに働いている時間はこんな感じでしょうか。
患者の急変は覚悟する必要がある

手術後、患者さんの体調が急変する可能性があります。急変してしまえば命を落としかねない重篤な症状の患者さんたちばかりなので、症状のチェックは欠かすことができません。
また。患者さんのご家族は動揺している場合がほとんどですので、少しでも不安を取り除くことができるように対応することもICUで働く看護師に求められています。患者さんだけでなく、ご家族との間でも簡単な会話を交わせる、コミュニケーション能力が必要です。
ではICUで働く看護師のメリットとは?

ICUで働くメリットは緊急性が高い患者さんを扱う必要性から高度な医療スキルを得ることができるという所です。専門的なケアや機械操作を学べば、今後の看護師人生で仕事に困ることはないでしょう。
大変な仕事ですし、勉強量も必要ですが、やりがいを感じられる仕事です。ICUでキャリアを積めば、認定看護師の資格を目指すこともできます。難しい資格ですが、看護師としてキャリアアップを考えているのなら、挑戦してみる価値のある資格です。
また、ICUに所属していた看護師の場合、転職に困らないという点も挙げられます。現時点では看護師不足のため、求人には困ることはありませんが、好条件、高待遇で転職ができると思ってください。
最後にICUで働く看護師のデメリットを確認

ICUは残業が多かったり、休憩が取れなかったりなど、体調を崩してしまう恐れもありますが、看護師として大きく成長できるチャンスを得ることができる所です。
患者さんの体調も大切ですが、自分自身の体調管理もできることも大切です。緊急性の高い患者さんの対応でICUでは常に緊張感が漂っていますが、プレッシャーに負けずに仕事をし、常に勉強し続ける強い精神力が必要なところです。
主なデメリットは以下の通りです。
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プライベートの時間がなくなる
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体調を崩しやすくなる(体力が必要)
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プレッシャーがかかる(メンタルが強いことが必要)
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1つのミスが命に直結する
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常に勉強する意思が必要
上記のようなデメリットがありますが、ICUを希望する看護師も多いので、デメリットを考えたとしても、それだけ魅力的な仕事といえます。


いかがでしたか?
ICUでの経験は今後の看護師人生で大きな意義を持つものになるでしょう。
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