
デイサービスとは、介護度の要支援、要介護の方に日常生活の支援や機能訓練を行ったりすることによって、生活機能を向上させて介護予防をする通所介護施設を言います。
デイサービスに通うことによって身体機能の向上だけでなく、様々な利用者さんとの交流によって引きこもりがちになるのを防いで気持ちも明るくなるので、利用者さんも楽しみにしている方も多いです。
また、介護をするご家族への負担軽減にも役立っています。デイサービスの看護師求人は単発のものを含め多数あるため、興味を持ったことのある看護師も少なくないでしょう。ここでは、デイサービスの一日の流れと仕事内容について具体的に紹介していきます。
1.デイサービスでの一日の流れ

具体的には、利用者さんそれぞれに1日のプログラムが作られていて、食事や入浴介助、機能訓練やレクリエーションなどを行い、ヘルパーさんや看護師が、そのサポートをしていきます。
就業時間帯は大体AM8~9時からPM5時から6時までの施設が多く、スタッフの構成要員は介護ヘルパーが4~5人と看護師が1人であることが多いです。また利用者さんについては30~40名くらい(施設により、少ないところでは20名くらいのところもあり)の方が毎回来られ、利用者さんの介護度は要支援から要介護まで様々です。
AM8:00~8:30 スタッフ全員でミーティング

まずはスタッフ全員でミーティングを行います。そこでは利用者さんの申し送り事項の確認などをします。例えば、病院に入院していた利用者さんが久々にデイサービスを利用するので、状態の確認をして、その状態に応じて機能訓練のプログラムを変更していくとか、入浴の際に背中の褥瘡の有無を確認し、傷の処置内容についての確認をするなど、利用者さんそれぞれの細かい身体状況について情報共有をしていきます。デイサービスが始まるとスタッフ同士で話し合う時間はないので重要な時間です。
また、看護師は前日の看護師が記載した申し送りノートから情報収集を行います。そこには利用者さんの細かい情報が書かれてあります。例えば、前回利用時に血圧が高く入浴ができなかったとか、傷の処置を嫌がってなかなかさせてくれないので、こういう方法で実施してくださいなど様々です。
ミーティングがひと段落ついた後利用者さんのお迎えの準備をします。この時は、利用者さんを車で迎えにいくスタッフと、施設で待機して利用者さんの到着を待って施設内の準備をするスタッフに分かれます。
AM9:00~9:30 利用者さんの自宅に訪問

デイサービスでは利用者さんの自宅にそれぞれお迎えに行きます。そしてこの時に利用者さんから身体状況を確認します(体調はどうかとか排泄状況など)。足腰の不自由な方もいるので転倒転落がないよう乗降は注意して行っています。
看護師は到着した方から持参薬を預かり、体温と血圧を測定します。その際、体温や血圧の高い方はプログラムの中止や時間帯変更についてヘルパーさんに報告する必要があります。また、血圧の高い方は時間を置いて何度か再測定します。血圧が高いと入浴が出来ないこともあるので、状態に応じて入浴時間の変更や中止についてヘルパーさんと相談します。なお、入浴可能な血圧の基準は施設によって異なります。
AM9:30~12:00 ヘルパーさんが誘導していく

利用者さんをそれぞれのプログラムに沿ってヘルパーさんが誘導していく。ヘルパーさんが、利用者さん個々の情報から機能訓練のメニューや1日の流れなど細かくプログラムを考えています。この時看護師は プログラムのお手伝いを行います。例えば機能訓練に利用者さんを誘導して機械のセッティングをしたり、必要時ヘルパーさんと一緒に入浴やトイレ介助、オリエンテーション(カラオケやゲームなど)を一緒にしたりします。
デイサービスの利用者さんはノートを持ってきています。これはご家族と施設スタッフの交換日記のようなものです。そこには看護師が体温や血圧、施設内での様子の他、何か特記事項があればこの時間帯に合間を見て記載します。ヘルパーさんも同じ日誌に施設内での身体的状況やコミュニケーションの取り方など、細かく記載しています。
PM12:00~13:00(昼食) 必要時インスリン投与や食前薬の配薬

昼食前、必要時インスリン投与や食前薬の配薬を行います。その後、利用者さんを決められたテーブル、席に案内または誘導して昼食を食べていただきます。必要時、看護師も食事介助を行います。昼食後は看護師が食後薬を配薬します。
昼食が終わるとすぐにリハビリの体操など、別のプロフラムのためにテーブルや椅子を移動したりしなければならないことがあるので、昼食が終わった方からどんどん片付けをしていきます。食器を洗うことも必要時お手伝いをします。
PM13:00~14:00 スタッフが残りのプログラムへ案内

昼食が終わりひと段落つくと、休憩時間に入ります。この時間帯、利用者さんは交代で休憩したスタッフが残りのプログラムへ案内し実施している。
PM14:00~16:00 レクリエーション

残りのプログラムへの誘導やおやつの配膳・下膳を行います。おやつではちょっとしたお菓子とお茶やコーヒーなどが出される。
看護師もレクリエーションに参加したり、おやつの配膳・下膳、必要時食器洗いを手伝います。
PM16:00~17:00 自宅に送ります

この時間になると、スタッフは利用者さんを自宅の場所に合わせて自宅に送ります。
看護師は利用者さんが使用したタオルなどの洗濯、施設内の掃除などを手伝います。
PM17:00~17:30 スタッフ全員でミーティング

利用者さんが帰られた後、スタッフ全員でミーティングを行います。プログラムを行うにあたって、危険なことはなかったか、改善点があるか、その他の連絡事項などを話し合います。また特記事項があれば、看護師申し送りノートに記載します。
まとめ

施設内の雰囲気は、施設のコンセプトによっても全く違います。都心から離れると殺風景で古びた感じの施設も中にはあります。ですが、特に都心では施設も新しく、内装が南国風に飾り付けられていたり、飲み物はソフトドリンクですが、グラスはプラスチックのワイングラス、バーカウンターに見立てた造りだったりと工夫されています。
最近はデイサービスの内容も変化しているようで、リハビリ目的を中心としている施設もあり、自立度の高い利用者さんのリハビリを援助し、看護師は見守りだけという施設もあるようです。現在、デイサービスの看護師はかなり不足しているようで、1日単発で働くスポットアルバイトの募集が多く出ています。デイサービスの仕事に興味があるなら、一度スポットアルバイトで雰囲気を体験してみてもいいかもしれません。


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