
病院は大きく分けると、急性期型と慢性期型に分かれます。急性期の場合は、手術や化学療法などの高度医療を行う場であり、患者さんの平均滞在日数は2週間です。
そのため、急性期病院の管理者は常にベッドコントロール追われています。慢性期型の場合は急性期の病院を退院され安定期に入った患者様が主にリハビリを目的として入院されており、平均滞在日数は2~3ヶ月程度です。そのため、急性期と比較するとゆったりとした環境の中で働くことができます。今回ご紹介する療養型病院は後者の慢性期型に当たります。
それでは、家庭や育児と両立したい看護師に非常に人気の高い職場である療養型病院の魅力について説明していきます。
療養型病院の魅力1:シフトの融通が利きやすい

急性期型病院の場合は、急変の事態に備えて常に一定の看護師数を置いておかなければなりません。
しかし、療養型病院であれば想定外の事態が起こるようなことはほとんどないため、看護師が1人休んだとしても急性期の病院ほどのダメージはありません。
だからと言って、他のスタッフに遠慮なく休暇を取っていいわけではありませんが子熱などでいつ呼び出されるか分からないママ看護師にとっては気楽に働けるポイントではあります。
療養型病院にはママ看護師が多い

シフトの優遇が利きやすくまた比較的残業も少ない療養型病院には、子育てと仕事の両立がしやすいためママ看護師が大勢います。子育てと仕事を両立させるのは簡単なことではありません。
また、ママ看護師は子供の都合で他のスタッフに影響を及ぼすこともあるため、一般の病院では非常に肩身の狭い思いをする場面が多々あります。
しかし、自分と同じようなママ看護師が多い療養型病院であれば、子供の都合に振り回されるのは「お互い様」となるため、気楽に働くことができるようです。
療養型病院の魅力2:高度な看護技術を必要をしない

療養型病院では急性期の患者が大半を占める一般病棟とは異なり、慢性期の患者を相手にするのが一般的です。
病気にはなっているものの、経過観察や基本的な治療を行い自宅に帰れるようなリハビリを行っていくことが療養型病棟の患者の特徴だと言えます。
そのため、先ほども述べたように急性期の患者のように容態の急変に常に気を払っていく必要はなく高度な看護技術は必要ないのです。
基礎看護技術があるのは大前提

療養型病院の看護師には、採血・注射・清拭・足浴・体位交換などの基礎看護技術があることが大前提です。
療養型病院は、高度な医療技術を必要とされないからこそ1人1人の看護師の看護力が試されると言っても過言ではありません。
高度な介護技術も必要です

療養型病院の看護師は、高度な看護技術が必要とされない代わりに高度な介護技術が必要です。
療養型病院では看護師の数が急性期系の病院よりも少なく、一般病棟に比べると多くの病室を掛け持ちすることになります。
そのため、手際よく身辺のお世話をしたり、寝具の交換をしたりする介護技術が求められるのです。
療養型病院の魅力3:患者と長く接していける

療養型病院に勤務する看護師の魅力として理解しておきたいのが、患者様と長く接していけるという点です。
療養型病棟では慢性疾患によって入院を必要としている人が多数を占めているため、基本的には病状が安定してます。その安定した状態を管理するために入院して検査と治療を続けているのが一般的であり、患者様によって数年間も入院しているケースがあります。
そうなると、必然的に看護師も患者も打ち解けあうようになるものです。また、長期の入院になるとご家族もお見舞いに訪れる機会が多いため、ご本人様だけではなく、ご家族とのコミュニケーションもとりがらより親しい関係になっていくのが通常です。
理想の看護を極めたい人には最適な場所

看護師として少しでも患者様のことをよく知って、できる限りの看護を行っていきたいと思ったら療養型病棟はうってつけの職場になります。
そこには、長く付き合っていくのが当然の環境ができているからです。看護師としてのやりがいの見出し方として、看護スキルを次々に身につけていって高度な医療現場で活躍できるようになるという道もあるでしょう。
しかし、それとは違う方向性を考えることもできます。慢性疾患によって辛い日々を過ごしている患者様と正面から向き合って、少しでも良い病院生活をしてもらおうと取り組んでいくことも看護師の役目です。そういった視点に興味を感じたら、療養型病棟への勤務を考えてみると良いでしょう。
まとめ

療養型病院のように、シフトの融通が利き、また高度な看護技術を必要とされない病院は、常に時間に追われるママ看護師には最大の魅力でしょう。
急性期病院のように必死に勉強する必要もなく、子供の保育園や学校からの呼び出しにヒヤヒヤする必要はないため、安心して働くことができます。
更に、療養型病院のような穏やかな環境下で自身の看護観を見つめ直すことができれば、看護師としての幅も広がることは間違いありません。現在、ママ看護師として復職や転職を検討されている方は、ぜひ療養型病院を視野に入れてみてはいかがでしょうか。


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