
ある程度の臨床経験を積めば、看護師としての確かな自信も備わり「キャリアアップして給料を上げたい!」と考えるのは自然なことです。給与アップだけを目的とする
のであれば、今よりも給料の良い医療施設へ転職すれば良いだけの話です。しかし同時にキャリアアップも目指す看護師の場合、認定や専門の資格を取得したり、病院以外の企業へ勤める人が少なくありません。
その場合、実際どの程度の給与アップが見込めるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
また、高給与の転職に興味がある看護師の方は合わせて「年収600万・700万以上の看護師求人サイトの比較と見つけ方ランキング」も確認してください。
1.認定看護師になった場合

看護師なら認定看護師への道を考えたことがある人は少なくないでしょう。しかし、認定看護師になるのは、金銭的にも体力的にも精神的にもそう容易いことではありません。
認定看護師の資格を取得希望の看護師の方は「認定看護師資格でキャリアアップ」も合わせて確認してください。
大きな病院で働いている場合には、もしかすると病院には認定看護師の支援制度があるかもしれません。その場合は、在籍したまま学校入学もできますし、その費用の補助もあるでしょう。
しかし、支援制度を持たない病院の場合は、一旦退職を余儀なくされます。そのような大変な過程を経て、無事に認定看護師になれた場合、どの程度の給与アップが望めるのでしょうか。
資格取得後の給与事情

これまで看護師として働いていた人は資格手当として、今までの給料より1万円~2万円の差が出てくるでしょう。
もし認定看護師の資格を取得した後に、別の病院へ転職した場合、他の看護師と比較して、基本給が1万円~2万円高くなることが多いです。
高い給与を保持し続けるのは簡単なことではない

認定看護師の資格を受けた看護師の場合は、5年ごとに認定を受けなくてはなりません。
そのため、一度資格を取ったから安心するのではなく、引き続き高い専門知識を持った看護師として日々勉強をしていく必要があります。このようなことを考慮すると、一般の看護師と比較して少し高くなるのは当然だと言うことができるかもしれません。
また、資格取得後の給与事情については、病院によっても異なるので転職をする前にあらかじめ待遇について知っておく必要があります。
2.専門看護師になった場合

専門看護師となってより高度で専門的な看護に携われるようになると、当然のように病院からも重宝される人材となって給料の面で優遇されるようになるだろうと考えるでしょう。専門看護師への道は、キャリアアップの方法としてもよく注目されますが、看護師として高収入を得たいという目的でキャリアアップをする場合には考の余地があります。また、専門看護師の資格手当は、1万円~3万円程度であることがほとんどのようです。
専門看護師資格に関しては「専門看護師へ看護師資格でキャリアアップ」を確認してください。
長期的な昇進を目指して取るべき資格

専門看護師の資格取得によって直接的に昇進につながることはあまりありません。
しかし、教育的な立場に立てるようになって他の看護師を指導するようになります。必然的に活躍の場が増えていくことになり、上層部からも目をかけられやすくなるでしょう。短期的には給料に大きな差異がなくても、長期的に見て昇進を目指していくと大きな寄与になる場合があります。
専門性を評価してくれる病院に在籍しておくこと

注意しておきたいのは、最終的な昇進があるかどうかはその専門性を評価してくれる病院に勤めているかどうかが大きなポイントになることです。
専門看護師となっても、その専門性を発揮することが評価されなければ昇進も昇給もありません。専門性を評してくれる病院であれば、最終的には主任や看護師長へと昇進して年収にして数百万円の違いが生じることもあります。
転職する場合は特に、現場での需要や資格に対する認識の違いを理解するようにしましょう。
3.企業へ転職した場合

給料の高さを求めてキャリアアップをしようと考える看護師には「企業に勤める」という選択肢があります。企業で働く看護師の業務内容は幅が広く、例えば以下のような活
躍の場が用意されています。
- MR
- 臨床開発モニター
- コールセンター
- 企業内の保健センター
医薬品や医療機器の開発を行う企業での仕事だけでも、MRとして営業を行ったり、臨床開発モニターとして治験に携わったり、コールセンターでの対応を業務にしたりすることができます。一般企業でも産業保健師や企業内の保健センターで仕事をする選択肢があり、現場によって給料にも大きな差があるのが事実です。
企業看護師に興味がある場合は「企業看護師募集が多い求人サイトランキング」を合わせて確認してください。
臨床経験がある看護師だからできる仕事

企業で働く際には看護師として臨床現場で働いてきた経験が採用の際に役立つことがしばしばあります。
大勢の看護師を採用するのではなく、有能な看護師を最少の人数だけ雇用するのが企業では一般的です。臨床経験があって知識やスキルがあるだけでなく、判断力や行動力、コミュニケーションスキルがあることが望まれます。
新卒よりも、数年の臨床経験がある看護師を優先して採用する企業もあるため、転職をしてキャリアアップをしたいというときには有利な選択肢になるでしょう。
企業へ転職した際の給与事情

臨床開発モニターやMRとなって活躍できると年収が1000万円を越えるのも珍しくありません。
大企業となるほど給料も高い傾向があり、大手の医薬品や医療機器の企業で働けば年収で700万円前後の仕事につけることも多く、現場の看護師として医療や介護に携わるよりも稼ぎやすいでしょう。
歩合制が性に合う看護師には最適!

企業の場合は、努力に応じた評価体制が病院などに比べて充実しているため、給料を上げるために努力を続けたいという意識が高い看護師にとっては企業看護師で大幅な年収アップが望めます。
しかし、漫然と仕事をしているだけでは年功序列による昇給しか望めないため、病院などに勤務する場合と大差は生じません。前向きに取り組んでいく姿勢があるなら企業に勤めると、給料面での張り合いがあってやる気が高まっていくでしょう。
まとめ:給与アップは看護師の自信にも繋がる

転職や資格取得によって給与がアップするのは、今までの自分自身の努力の結果でもありますから、看護師としての自信にも繋がるでしょう。
もし今の環境に給与面での不満があるのであれば、もしかしたらそろそろキャリアアップを考える転機にきているのかもしれません。
今一度、自分自身がやってきたことを見つめ直し、更なる自信をつけるためにキャリアアップ転職を検討してみてはいかがでしょうか。


看護師求人サイトは全国に50社以上存在しています。良い看護師サイトもあれば、悪徳な看護師サイトもありますので、「看護師が選んだ看護師求人サイト口コミランキング」をチェックすることと、必ず3社以上の複数登録をすることが、転職成功の秘訣です。
■看護師求人サイト転職口コミ「看護師パンダ」コンテンツ
看護師求人サイト転職口コミ集、「看護師パンダ」にお越しいただいてありがとうございます。看護師転職の役に立つ情報を日々更新しています。
コメントをお書きください