
病院に入院してくる患者さんは、「いい人」ばかりではありません。大変残念ながら、看護師に対してセクハラをしてくるような患者も少なくないのです。
これを読んでいるあなたも、そのような現実にげんなりしてしまった経験が1度や2度くらいはあるのではないでしょうか。
しかし、全ての看護師がセクハラ被害に遭っているわけではありません。実は、セクハラ被害に遭いやすい看護師には共通した特徴があるのです。また患者のセクハラというのは、看護師が適切な対応をとれば、再発を防ぐこともさほど難しい話ではないのです。
患者からセクハラを受けやすい看護師の特徴

残念なことに、患者から看護師へのセクハラは、実際に起こることの多い珍しくない事実です。
ただ、全ての看護師が患者からのセクハラを経験するというわけではなく、やはり「セクハラされやすい看護師」と「されにくい看護師」とがあるようです。それでは、実際にセクハラされやすい看護師の特徴について見ていきましょう。
新人看護師がターゲットになりやすい

セクハラを受けやすい看護師の特徴としては、「滅多なことでは怒らない」「嫌なことでも黙って我慢してしまう」というタイプです。
本来セクハラは、例え患者と看護師という立場であっても許される行為ではありません。しかしそれを黙って許してしまう看護師ならターゲットになってしまうのも当然と言えば当然かもしれません。
また上記のタイプと同様に、「自信や自己主張がない」「いつも人の顔色をうかがっている」「他の人の意見や態度に左右されやすい」という看護師も、上手くセクハラに対処することができず、標的になってしまいます。そして、これらの特徴を持っているのはやはり「新人看護師」に多く、どこの病院おいても新人看護師のセクハラ被害報告は多くあげられています。
冗談ぽく受け流してしまう人も要注意

セクハラを受けた時に笑って冗談ぽく受け流してしまう人や、中途半端に恥ずかしがったり嫌がったりする看護師もターゲットになりがちです。
笑って軽く受け流してしまえばセクハラをする患者はそれが許される行為だと勘違いして繰り返してきますし、看護師の中途半端な反応を見てそれを楽しむセクハラ患者もいるからです。
勿論セクハラをする患者自身のモラルが問題なのですが、そのような患者がいなくならない以上、看護師もできるだけ「セクハラされやすいタイプ」にならないように注意しなければならないでしょう。
患者によるセクハラの実態とは

「患者からのセクハラ」は、実は人間関係などと並んで看護師に多い悩みの1つです。患者からのセクハラ発言で特に多いのは「彼氏とはいつ会ってるの?」「胸大きいね~」などと内容であり、それを冗談のうちと考えている患者が少なくないのです。
例えば泌尿器科の病気で看護師に恥ずかしい部分を見られ動揺を隠すためにわざとセクハラ発言を飛ばす患者もいるので全てのセクハラ発言に神経質になる必要もありませんが、やはりそれが負担になるのであればきちんと対処しなければなりません。
実際に触ってくるケースも・・・

看護師のセクハラ被害に、お尻や胸を触られたり揉まれたりするというケースも報告されています。
特に点滴などで両手が塞がっている時や「認知症」と診断されたことを良いことにそれを隠れ蓑にして看護師に触ってくる患者は少なくありません。ベテラン看護師にもなると、本当にボケているのかそれを隠れ蓑にしているだけなのかは触り方や揉み方で分かるそうです。
病院でのセクハラは仕方がないこと?

言葉だけならまだしも触られたり触らされたりといったセクハラは明らかに強制わいせつ罪にあたる犯罪です。
しかし、これが病院内で患者によって起こされた場合、「仕方がないこと」として済まされてしまったり看護師自身が我慢してしまったりするのが現状のようです。
ただし、度が過ぎている場合は主治医により強制退院の処置がとられることもありますので、患者の様子が目に余るようになってきたら速やかに師長へ報告するようにしましょう。
患者からセクハラを受けた時の対処法

患者の方から明らかな「セクハラ被害」をうけた時、まず最初にやるべきことは「毅然とした態度」をとることです。
曖昧な対応で済ませてしまうのでもなく、かと言って大げさに騒ぎ立てるのではなく、「どうして触るんですか?そういうことはやめていただけますか」と冷静に毅然とした態度でハッキリ伝えましょう。
それでもしつこく続けてくるような時は、「ご家族を交えてお話合いする必要があるようですね」と患者の家族(特に奥さん)を持ち出すと大体のセクハラ患者はおとなしくなります。
上司に相談してこまめに観察してもらう

患者からセクハラ被害を受けた時、全て1人で抱え込む必要はありません。そのため、同僚や先輩、上司に相談してこまめに観察してもらいましょう。セクハラ現場が確認できた時点で上司から直接注意してもらうようにします。
特に男性医師や男性看護師に対応してもらうとかなり効果があります。「セクハラ対策委員会にこのことをお話しますよ」と、組織として対応することを印象付けるのも効果的です。このようにして病院全体としてセクハラは許さないという態度を見せれば、大抵の患者さんは態度を改めるはずです。
男性看護師に変わってもらうor2人体制にする

中には、どんなに病院側のスタッフが注意を促しても、懲りない患者や悪質なセクハラを繰り返そうとする患者もいます。
そのような患者は強制退院などの措置を取るのがベストなのですが、病院側としてそれができない・してもらえない場合には、担当を男性看護師に変わってもらったり、もう1人看護師に付き添ってもらったりすることが効果的です。
まとめ:肝心なのは堂々とした態度をとること

セクハラ被害に新人看護師が遭いやすいのは、「自信のない態度・言動をしていること」が最大の要因です。
また、セクハラの再発を防ぐには看護師がその実態を曖昧にすることなく、毅然とした対応をとる必要があるわけですから、セクハラ対策の要は「看護師の堂々とした態度」にあると言えます。自信過剰になる必要はありませんが、いついかなる時も「看護師としての正しい風格」は保っていくべきなのでしょう。


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