
新人看護師の皆さんは、毎日覚えることが沢山あって、とにかくてんやわんやな日々を送っているのではないでしょうか。
実は、どのような新人看護師時代を過ごしてきたのかということは、今後の看護師人生に大きく影響する可能性があるのです。
無我夢中でやっていかなければいけない気持ちはよく理解できますが、そこに加えて以下の3つのポイントをおさえておけば、二年目になる頃には晴れて「一人前」の称号が与えられるはずですよ。
仕事は「見て」「聞いて」「書いて」覚えること

看護師として初めて現場に出たら何をしたら良いのかわからずに戸惑うことがばかりになります。
そのような新人時代に行うことの基本は見て・聞いて・書いて・訪ねるの繰り返しになるでしょう。
この四つを躊躇せずに行っていくことができるとみるみるうちに現場での仕事が板についてきて仕事にやりがいが見出だせるようになります。
見て学ぶのは基本中の基本

看護師の仕事をする上で見て学ぶのは基本中の基本です。先輩が行っている仕事を実際に目の当たりにすると、実際に行うべき作業がはっきりとわかります。
まさに、百聞は一見にしかず」なのです。たとえ学生時代に実習で一応の経験を積んでいても、その場で先輩から説明だけを受けてもなかなかできないことは少なくありません。
実技を学ぶ上で入り口になるのはやはり「見る」ことであり、時間さえあればベテラン看護師の仕事ぶりをよく観察するのが技術の理解につながります。実技だけでなく、スケジュール管理やコミュニケーションも同様であり、うまくこなせている人をよく観察して学び取りましょう。
いくらでも聞けるのが新人の特権

自分が困っていることを観察だけで解決しようとしても難しいのが事実です。
わからないことがいくらでも聞けるのが新人の特権であると言えます。そのため、積極的に他の看護師に話を聞いて仕事に生かしていくのが新人時代をうまく利用するポイントです。聞く相手は看護師の先輩だけに限らず、一緒に働く医師や薬剤師などの他の医療スタッフでも構いません。
学んだことは全て書き留めること

見たり聞いたりしたことは忘れてしまいがちになりますが、何度も見たり聞いたりしていては時間の無駄にもなり、聞かれた相手もだんだんと嫌になってしまうでしょう。
学んだことは全て書き留めておいて、いつでも参照できるようにしておくことが必要です。学んだ内容をその場でメモしておくと毎朝毎晩復習をしたり、現場でいざ困ったときに確認したりすることができます。
患者の死を受け入れ乗り越えること

新人看護師としての最大の難関は「患者の死を受け入れること」にあります。
実際に遭遇して際には唖然としてしまったり、いたたまれない気持ちになってしまのは当然のことであり、自分の気持ちをおさえつける必要はありません。
特に、看護をずっと行ってきて親しく話せるようになった患者が亡くなってしまうという現実に直面すると、気分が沈んでしまって到底立ち直れないような状態になってしまう看護師も少なくありません。
いかに現代医療が発展してきたといっても限界があるのが事実であり、特に急性期病院では患者が亡くなる場面に遭遇してしまう可能性は高いのが現状です。
周囲のスタッフにサポートを求める

医療の限界を感じたからといってずっと落ち込んでいては看護師としての役割を果たしていくことはできません。気持ちの切り替えが重要であり、自分なりの対策方法を新人のうちに身につけるようにしましょう。
新人のうちなら周りの看護師が気を使ってくれて有給休暇を取らせてくれる場合もよくあります。
一日の休みを取って対策をしたり、対策方法を考えたりするのは賢明な判断です。看護師長や先輩からそれを促されるのも新人には珍しいことではありません。落ち込んでいる様子を見てアドバイスをくれる人もいるでしょう。
どんなに辛くても感覚は麻痺させないこと

「患者の死」という現実に直面するのは看護師にとって避けがたいものであり、それを前向きに生かしていく姿勢を持てるのが理想です。
時には、辛すぎる現実から目をそむけるために、感覚を麻痺させようとする人もいますがそれは非常に危険な行為です。場合によっては、うつ病にもなりかねません。
自分の素直な感情を大切にしながら、自分なりの乗り越える方法を身につけていくようにしましょう。
失敗を乗り越えるスキルを身につけること

新人看護師には失敗がつきものであり、基本的には失敗によるリスクが少ないものから任されるようになります。
失敗してくじけてしまうと一年目で転職や退職を考えるようになってしまいがちです。
しかし、「失敗は自分を成長させるためにやってきたもの」だという認識をもてる看護師になると、仕事を続けていけるようになります。
連続インシデントから抜け出すためには

一度インシデントが起こると、数ヶ月の間に2度、3度とインシデントが起こってしまうことも少なくないといわれています。
特に新人看護師はそのような事態に陥りやすいのですが、そういった負のスパイラルからいち早く抜け出すためには、「分からないことを曖昧にしたまま実行しない」ということを肝に銘じておく必要があります。
同じようなミスを繰り返す新人看護師に共通しているのは、まさに「分からないことを曖昧にしたまま実行している」点にあるのです。
また、もう1つ共通しているポイントとしては「完全に冷静さを欠いている」ということです。つまり、頭を冷静にした状態で、1つ1つしっかりと確認していけばあっという間に負のスパイラルから抜け出すことができるのです。
まとめ:とにかく1年は頑張ってみて!

新人看護師時代は、右も左も分からない状態であるにも関わらず、毎日厳しい状況の中で働き続けていかなくてはならないため、時として「もうこんな職場辞めてやるー!」と叫びたくもなるでしょう。
しかし、ここに書いてあることを参考にしながらまずは1年頑張ってみてほしいと思います。2年目になればまた新しい1年目が入ってきて、状況はかなり変わるはずです。「今が一番大変」なのだと思って、何とか踏ん張ってみてくださいね。


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