
看護師の世界は、その仕事の特徴上、どうしても「体育会系」になりやすいものです。そのため、そもそも体育会系気質の人もいれば、看護師になってから「体育会系」に変
わった人もいます。
そして、そんな看護師の世界に嫌気がさし、病院から離れてしまう人も大勢いますが、どちらが良い悪いというわけではありません。
ここでは、看護師が体育会系になりやすい理由を解説し、体育会系タイプの看護師に特にオススメの職場についてご紹介していきます。
1.看護師が「体育会系」になりやすい理由

看護師には体育会系が多いと言われることがありますが、本当でしょうか。病院によって、また科によっても違いがあるので一概には言えませんが、一般的には多いようです。
というのも、人の命を預かる看護師という職業上、迅速に動かなければならず、自然とテキパキした体育会系の動きが求められてくるからです。
とりわけ救命救急センターなどの一刻を争うような現場ではその傾向が顕著になるでしょう。
一つ一つに感情移入していては仕事にならないから

患者さんから見た看護師のイメージで言うと「白衣の天使」ですが、どうしても患者さんの死に接する機会が多い看護師の場合、その一つ一つに感情移入してしまうととても精神が持ちません。
それでできることに全力を尽くした後は、仕事として割り切り、頭と気持ちを切り替えるサバサバとした体育会系の性格が求められます。
看護師の世界は上下関係がはっきりしているから

看護師の職場では上下関係がはっきりしていることも、体育会系と言われる理由の一つです。看護師の現場には、看護師長を始めとして看護主任、臨床指導者、プリセプター、先輩の中堅看護師・・・と、役職や経験によって先輩・後輩がはっきりしており、先輩看護師が後輩や新人看護師を指導する場面も多いです。
「後輩に早く一人前になってもらいたい」という先輩看護師の熱い想いが、時に厳しい言葉や態度になり、後輩としては「ちょっとコワい」と感じることもあるかもしれません。そうした先輩も、一旦仕事を離れると優しく接してくれて、意外に感じることもあります。
2.体育会系看護師にオススメの職場と転職注意点

体育会系タイプの看護師にオススメの転職先は、どんな所でしょうか。
一言で「体育会系」とくくっても実際は人それぞれ個性や経験、理想とする勤務形態など違うので一概には言えません。
ここでは、体育会系の人に多い、「テキパキ動く人」と「向上心が強い人」のタイプ別に分けた、オススメの転職先について紹介していきます。
テキパキ動くタイプは「救急系」か「整形外科」

あなたが「考え込むよりもまずは何かできることをやろう」とテキパキと動ける人であれば、救命救急センターやICUなどの看護師はオススメです。こうした施設では一刻を争う重篤な患者さんが運び込まれてくることが多く、瞬時に適切な判断を下したり、医師に「◯◯持ってきて」と言われたらサッと差し出す迅速さが求められるからです。
救急以外では、なぜか整形外科が体育会系の看護師が多い傾向にあるようです。整形外科はスポーツでの怪我による捻挫や打撲、骨折などを診る機会も多く、そんなところから体育会系のイメージがあるのかもしれません。ドクターや先輩看護師に体育会系の人が多いと、やはり親近感がわき打ち解けやすいのかもしれません。
向上心が強いタイプは「手術室」

向上心が強く、できるだけいろいろな経験を積んで学びたい、という気持ちを持っている体育会系の看護師さんであれば「手術室」がオススメです。
手術室勤務になると、患者さんの手術が成功するよう、チームの一員として的確・迅速なサポートが求められます。手術前の準備や手術の手順などに関しても、他の科ではなかなか経験できないことを学ぶことができます。こうした経験を積んでスキルアップすると、次に万が一転職が必要になった時にも有利に働きます。
理不尽な上下関係が厳し過ぎる職場は避けること

いくら自分は「体育会系」だと自負がある人も、やたら上下関係を気にして先輩に気を遣わなければいけない雰囲気が疲れる、先輩からの理不尽なしごきを受けるのはイヤだという人は少なくありません。実際の職場の雰囲気を入職前に知るのはかなり難しいですが、求人情報をよくチェックすることや、事前の病院見学をしっかりとすることによってある程度察しをつけることはできます。
見学時には、看護師たちがどんな表情で働いているか、病院全体の雰囲気はどうかなどをしっかり見るようにしましょう。理不尽な上下関係が厳し過ぎるなどの職場では、おのずとそうした雰囲気が色々な形で表れるものです。
まとめ

自分のタイプにあった職場で働くことは、そこで出来るだけ長く務めるために大切なことです。
もし自分が、ゆったりとしたあまり変化のない空間の中で働くことに苦痛を覚えるタイプなのであれば、間違いなく「体育会系」です。
今、転職を検討されている方で、どの診療科がいいか迷われている場合は、まず自分は「体育会系であるか否か」を考えてみると、それだけでも大分候補が絞られてくるはずですよ。


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