緩和ケアチーム看護師の仕事内容と役割とは?

緩和ケアチーム看護師の仕事内容

2009年に、緩和ケアチームに専従の看護師を配置することが義務付けられたこともあり、この分野で活躍することに深い関心を持つ看護師も少なくないでしょう。最近では一般の方からの「ホスピスケア」に関する興味も多くもたれるようになり、社会的にも注目が集まっています。また、今後ますます高齢化が進むにつれ、需要も高くなっていくことが想像されます。

 

ここでは、そのような緩和ケアチームで働く看護師に焦点をあて、実際の仕事内容や求められる役割について解説していきます。

 

1.緩和ケアチームとは?

緩和ケアチームとは

医師や看護師、薬剤師などそれぞれの医療におけるスペシャリストたちが協力し合い患者にとって最善の医療を提供することを目的とした「チーム医療」。

 

その中でも「緩和ケアチーム」は特に病気に伴う心身の苦痛を和らげることを目的として形成されているチーム医療の1つです。

 

がん治療とは切り離せない医療チーム

がん治療とは切り離せない医療チーム

大抵の病気には大なり小なり心身の苦痛を伴うものですが、特にその苦痛の度合いが強いがん治療にはこの緩和ケアチームが必要であることから、2007年の「がん対策推進基本計画」においてがん診療連携拠点病院の指定要件として「緩和ケアチームの配置」が必須条件に追加されました。

 

これにより、緩和ケアチームの数は急増し、がん治療と切り離せない医療分野として認識されるようになっています。

 

目的は患者とその家族のQOL向上

目的は患者とその家族のQOL向上

緩和ケアチームの目的は、前述の通り患者の心身の苦痛を和らげることであり、患者とその家族のQOL向上に資することです。

 

参加するのは専属の医師と看護師を必須要項に、加えて薬剤師・ソーシャルワーカー・臨床心理士・理学療法士などのリハビリ専門職・栄養管理士などの専門家たちで、それぞれの専門職としての立場から患者の緩和ケアに努めると同時にチーム内で情報を共有しアドバイスをするなど協力し合います。

 

がん患者と家族を全面サポート

がん患者と家族を全面サポート

具体的には主治医からの依頼を受けてチームメンバーが患者のベッドサイドへ訪問し、痛みや吐き気、ダルさなどの体の症状から不安や孤独感、緊張などの心の症状、家族や仕事の悩みまで、様々な相談に対応しそのケアに努めます。

 

これは何もガン末期の終末期医療のみならず、化学療法や放射線療法など他の早期の治療においても併用されるべき大切な医療分野となっています。

 

 

2.緩和ケアチームの看護師の仕事内容

緩和ケアチームの看護師の仕事内容

緩和ケアチームは主治医の依頼を受けて患者の元を訪問し緩和ケアにあたるのですが、その中には患者の身体・精神症状の緩和及び患者の意思決定のサポート、家族へのサポート、終末期に起こる様々な問題への具体的な対応が含まれます。

 

これら「臨床活動」に加え、病院内のスタッフに緩和ケアに関する勉強会などを開催したり、患者や家族に緩和ケアに関する知識を提供する「教育活動」も行います。

 

活動の場は多岐にわたる

活動の場は多岐にわたる

緩和ケアチームの看護師の活動の場は多岐にわたります。緩和ケアマニュアルの作成や緩和ケアを行うことのできる看護師などを一般病棟や外来にも配属したり、訪問看護ステーションなど他の医療機関における緩和ケア関連機関と協働するシステムを構築する「情報整備」も緩和ケアチームの大切な仕事となります。

 

担当看護師と患者を繋げるコーディネーター

担当看護師と患者を繋げるコーディネーター

特に看護師に求められている仕事とは、緩和ケアに関する専門的な知識を元に各患者の担当看護師にアドバイスをし、またその患者が持つ特有の必要を引き出して対応しQOLの向上にあたることです。

 

各患者及びその家族の意志や価値観を理解し、それらを尊重したケアが実践されるよう緩和ケア全体を導くコーディネーターとして働くことになるのです。

 

3.緩和ケアチームの看護師に求められる役割とスキル

緩和ケアチームの看護師に求められる役割

緩和ケアチームの一員として働く看護師に求められる役割とは、担当医にはなかなか言い出せない患者の不安や疑問などを引き出しそれをチームや担当看護師、担当医師に伝えると共に、日常生活の改善によって解決できる点があればそれを指導して患者のQOLの向上を図ることです。

 

高いコミュニケーションスキルは必須

高いコミュニケーションスキルは必須

緩和ケアチームの看護師の役割を果たすためには、何よりもまず高いコミュニケーションスキルが求められることになります。患者の精神面でのケアが主な仕事となるため、患者がなかなか言い出せないような深い部分にある気持ちや意思を汲み取る必要があり、そのためにはそれを引き出すような質問の仕方や話の聞き方が必須となるからです。

 

緩和ケア看護師に求められるコンセプチュアルスキルとは?

患者の複雑な気持ちや意思を理解するためには、コミュニケーション能力だけでなく「コンセプチュアルスキル」も必要になります。コンセプチュアルスキルとは抽象的な考えを理解する能力のことで、患者の訴えの背景にあるものを見通して総合的に大きな枠組みを捉えアセスメントしていくという非常に高度なスキルです。コンセプチュアルスキルを身につけることができれば、緩和ケアチームに欠かせない貴重な役割を担う看護師として頼られる存在になるでしょう。

 

4.緩和ケアチームの看護師になるには?

緩和ケアチームの看護師になるには

緩和ケアチームの一員として働きたいる場合、特別な資格を有している必要はありません。しかし当然のことながら緩和ケアチームを設置している病院を探さなければなりません。

 

現在がん診療連携拠点病院の指定要項として緩和ケアチームを配置することが義務付けられているため、がん診療連携拠点病院の中から緩和ケアチーム内で看護師が不足しているところを探せば喜んで迎えてもらえる可能性があります。

 

緩和ケア認定看護師になって採用を確実に

緩和ケア認定看護師になって採用を確実に

緩和ケアチームへの採用をより確実なものにしたいのであれば、「緩和ケア認定看護師」の資格を取っておくのも1つの方法です。

 

緩和ケア認定看護師になるには日本看護協会が認める教育機関へ入学し所定のカリキュラムを修了した後認定審査に合格する必要がありますが、こうして晴れて緩和ケア認定看護師の資格を取得すれば、この分野における高い専門的知識と技術を有する看護師として認められ、緩和ケアチームの看護分野のスペシャリストとして活躍することができるようになります。

 

まとめ

まとめ

どこの病棟で働いていても、看護師は必ず「がん看護」に携わることになります。特に内科で働いている看護師は、毎日がんと闘う患者さんのケアに関わっているため、「もっとがん患者さんの力になれるような看護師になりたい」と自然に思うようになる人も少なくないはずです。

 

がん治療はこれから更に細分化されることが考えられるため、患者自身も様々な選択肢の中で自分が納得するものを選んでいかなくてはなりません。そのような時、患者やその家族にそっと寄り添い心の支えになるのが緩和ケアチームの看護師です。

 

今後、緩和ケアやがん看護を深めていきたいと考える看護師の方にはぜひ、将来の選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。

 

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