
皆さんは、デイサービスというものを知っていますか。
デイサービスは、介護保険サービスの1つで、「通所介護サービス」に位置付けられます。
基本的に、通所(=通ってきて、帰れる人)ができる人を対象にしています。介護保険のサービスの1つなので、介護認定を受けていない人はこのデイサービスは利用することが出来ません。
今回は、そのデイサービスで働く看護師の1日について、お話をしようと思います。まず、デイサービスについて少しお話をします。今はいろんなデイサービスがあり、長時間(朝から夕方)デイサービスや機能訓練や入浴に特化したデイサービスなどもあります。
今回は長時間型のデイサービスについてお話していきます。
1.デイサービスってどんなところ?

デイサービスは、介護認定を受けた高齢者が利用します。
目的は、閉じこもりの防止や他者とのコミュニケーションによって認知症を防いだり、家族が忙しく見守りが必要だったり、時には機能訓練や入浴を目的にデイサービスを利用する高齢者もいます。
利用者は1つのデイサービスで20~30人程度、看護師は1~2人体制のところが多いです。
2.デイサービスの看護師業務の1日の流れについて

主な仕事は、見守り、コミュニケーション、処置などです。デイサービスで働く看護師の1日はデイサービスの利用者をお迎えすることから始まります。
デイサービスは、家にお迎えに行き、帰りは家までお送りします。看護師は、デイサービス施設で利用者をお待ちします。
利用者が到着したらバイタルサインの測定

利用者がちらほらと到着したら、今日の体調等を伺いつつ、お話もしつつ、バイタルサインの測定をします。発熱はないか、血圧は高かったり低すぎたりしないだろうか、そのような観察をしています。
そして、そのバイタルサインや利用者の様子で、その日の入浴の可否などを決めます。
入浴を拒む利用者には同意して入ってもらう事もある
単に入浴を嫌い、拒否する利用者については清潔を保つため、説明をして同意を得て入浴してもらったりします。
その日のバイタルサインを、利用者にお渡しする連絡帳に記入し、コメントがあれば記載します。
利用者の入浴後に処置をする

利用者が入浴から上がってきたら今度は処置があります。
大抵は軟膏を塗ったり保湿剤を塗ったり湿布を貼ったり…が多いですが、時には尿バルーンや胃ろう、ストーマなどがある利用者もいるため、感染兆候はないかなどの観察やストーマのパウチ交換なども行います。
入浴後に昼食を取り、薬を配薬する

入浴が終わったら次は昼食です。食前薬があれば食事の前に配薬します。そして、食事が始まったらむせがないかなど見ながらも自分も食事を摂ります。昼食が終わった頃に昼食後の薬を配薬します。
皆さん基本的にはしっかりしている方が多いですが認知症や介護度の高い方については見守り下や介助下で薬の内服をしてもらいます。
食後は利用者の口腔ケアをする

食事が終わったら今度は口腔ケアです。自分で歯磨きできる人については洗面所にご案内して歯磨きをしてもらい、介助が必要な人は看護師が口腔ケアを行います。
その際は口腔内の汚染や口内炎などがないか、きちんと磨けているかなどの観察も行います。
利用者の機能訓練を行う

口腔ケアが終わると、機能訓練の時間です。機能訓練は、ケアワーカーが行ったり看護師が行ったりします。足腰の筋力の弱りを防いで転倒防止に努めます。
機能訓練が終わり、ちょっとしたティータイムで水分を補給したら次はレクリエーションです。ケアワーカーさんが中心となって行ってくれます。看護師は、利用者と共に参加したり、見守りを行っています。
レクリエーション後に利用者を見送る

レクリエーションが終わったら帰る準備をしていきます。連絡帳を利用者にお渡しして、帰りを見送ります。
靴を履くときなど、意外と転びやすいので注意します。また明日など声をかけて1人1人見送ります。
利用者帰宅後に記録や掃除を行う

利用者が帰ったら、残りの記録を行い、掃除の手伝いをします。記録は、1日の利用者の様子や処置の内容などを書いていきます。
掃除が終わると、1日の業務終了です。だいたい、この間は7~8時間くらいでしょうか。
まとめ

今回は、デイサービスで働く看護師の1日の業務についてお話しました。基本的には見守りや簡単な処置、配薬等が中心となりますが、時には急変することもあります。
入したら血圧が高くなって意識消失したり、逆に血圧が低くなってふらついて転んでしまったり。急変の対応も行わなければなりません。また、処置についても、デイサービス施設にある限られたもので賄わなければりません。
急変時についても、パルスオキシメーターや血圧計くらいしかないので、限られた情報しか得られず、そこから利用者の今の状態を把握し、様子を見るのか、自宅に帰すのか、救急車を呼んだ方がいいのかなどの対応を検討します。
そのため、デイサービス看護師にはアセスメント能力や限られた物の中で処置等を行う適応力が求められます。
元気な方が多いとはいえ、高齢者はいつ急変するかわかりません。限られた情報や物の中で対処しなければなりません。
高齢者が元気で過ごし続けられるための支援を行うのが、デイサービス看護師の業務の根幹となります。


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